リジリエンス研究情報センターについて
この研究情報センターは、カナダ・リジリエンス研究所、ダルハウジー大学との連携により情報を発信して行きます。2012年6月9日第29回日本ソーシャルワーク学会大会を関東学院大学文学部で開催致しました。この大会の基調講演者として、リジリエンス研究所の副所長、主席研究員であるMichael Ungar先生を招請致しました。Ungar先生は心理学的なリジリエンス研究が主流である中、ソーシャルワークの視点から研究を重ねておられ、誰もが認めるリジリエンス研究の国際的リーダーの一人であります。Ungar先生と知己を得て、最新のリジリエンス研究状況を日本の研究者に情報発信するために、多忙なスケジュールの合間をぬって、カナダからはるばる日本の学会で講演して頂くことになりました。しかし、一回の講演とシンポジュウムでは十分に内容が伝わるとは限りません。また、研究情報は日毎に変わって行きます。カナダ、リジリエンス研究所は五大陸(アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア)に跨がる30箇所に研究拠点を持っているにも拘わらず、日本は入っていませんでした。この狭間を埋めるため、日本とリジリエンス研究所との連携協力が提案され、合意に至りました。リジリエンスに関する事例を含む研究情報の共有と発信を目的に日本リジリエンス研究情報センターは立ち上がりました。この合意を行ったのは、関東学院大学、文学部現代社会学科所属の三名の教員です。しかし、関東学院大学に帰属させるためのものではなく、その目的はリジリエンス研究の発展に資するため、日本においてリジリエンス研究を志す方々総てに解放し、学術情報の交換と、新しい情報へのアクセスを容易にするためです。関東学院大学内にSWリジリエンス研究会を発足させましたが、これは立ちあげの際の責任母体を明確にするために過ぎません。
発足当初のSWリジリエンス研究会の構成は次の3名でした。
副田 あけみ
澁谷 昌史
関東学院大学
関東学院大学
現在は、研究会の事務局機能を北星学園大学に移転し、研究会メンバーは次の三名です。
中村 和彦
朝岡 健吾
北星学園大学社会福祉学部
北星学園大学大学院博士後期課程
ご協力をいただける会員を募っています。
ソーシャルワーク、人文科学系学域においてリジリエンス研究を既に行っている方で、この研究分野に於ける研究情報、文献情報の提供は本サイト上に反映されます。ご協力頂ければ幸いです。また、興味・関心をお持ちの方の情報提供、問い合わせは、当然のことながら、歓迎されます。SWリジリエンス研究会に参加して頂き、一人ひとりの研究者がSWリジリエンス研究会とリジリエンス研究情報センターを支え、リジリエンス研究を盛り上げて頂く事を期待しています。
本研究情報センターはカナダ・リジリエンス研究所の連絡事務所機能を一部担っていることから、ご希望する研究者のリジリエンス研究所への研究・調査訪問などの仲介を行うことが出来ます。
なお、リジリエンス研究情報センターの活動は科研費によって支えられています。
ソーシャルワークのリジリエンス研究が日本の風土の中で発展し、その一助になることを、我々は願っています。