14.エルギン大聖堂(Elgin Cathedral)

  バルベニー城のあるダフタウンを出て、A941を北上する。ダフタウンを出ると景色から雪がまったく消える。面白いものだ。標高が低くなり、海が近くなっているからかもしれない。

  バルベニー城から30分でエルギン大聖堂に到着。ここにはあいにく駐車場はない。しかし、入り口の前の道路は路上駐車ができる道路だったので、入り口の前に駐車。
  早速フレンド会員証を見せて堂内に入ろうとすると、売店が閉まっている。どうやら係員が出ているようだった。会員証を示すまでもなく、簡単に中に入れるような入り口だったが、しばし入り口付近で待つことにした。ほんの数分後、係員(めずらしく男性)が戻ってきたので会員証を示して入場。

  この大聖堂は13世紀の建物で、14世紀にはほぼ壊滅状態になってしまったようだが(壊したのはアレキサンダー・スチュワートという輩らしい)、その規模の大きさと荘厳さは目を見張るものがある。素晴らしいの一言に尽きる。


正面入り口

  まず、正面入り口の二つのタワーの間をくぐって中に入る。このタワーのうち北側のタワーは補修工事中だったが、南側のタワーは内部に入ることができる。中に入ると、細く急な螺旋階段が続いている。4階建てのタワーであったが、4階までは114段の階段をのぼる(暇なようだが数えてみた)。各階には板が敷き詰められているがそれ以外は見るべきものはない。ただし4階の窓(これも校倉造りのような板がはめ込まれているが)から眼下を見下ろすとちょっと恐くなるような高さだ。思わず足下が震えてしまう。

  そこを出て中を歩くと、パンフレットで紹介されている聖堂司教の間(というのだろうか、英語ではPresbytery)が見える。


これは見事です

  内部には、あちこちに当時のものと思われる建物跡や彫刻などがあって見るものを飽きさせない。この聖堂司教の間の向かって左にはチャプターハウス(Chapter House)という8角形の建物がある。中にはいるとグレゴリオ聖歌が流されている。『なかなかいい雰囲気だなあ』と思いながら内部を見回す。ここにもフロアには何もないのだが、壁や天井の梁などにおびただしい数の彫刻や塑像がある。いつの時代のものかはわからないが、一つ一つが素晴らしい。手が込んでいるのだ。


司教の家

  今では芝生になった内部には、ピクト人の石もあったし、司教の像などもあった。

  ここにも40分ほどいたが、帰りに売店をのぞくと、先ほどチャプターハウスで聞いたグレゴリオ聖歌のCDがあったので思わず買ってしまった(いいですよ、コレ。癒し系ミュージック)。また、例のハントリーアイスクリームも発見(もちろん子供達は食べた)。

  ところで、この大聖堂から出て、向かって左側に、何やらいわくありげな建物が見える。近づいてよく見ると、司教の家だった。確か15世紀から17世紀にかけては、スピーニー宮殿が司教の家だった。ということはここにある司教の家は、それ以降のものということになるのだろうか(その司教の家には説明プレートがあったが、内部には入れず、よく見えなかった)。

Aberdeen-(A944-A97)[42.2miles]-Kildrummy Castle-(A97-B9002-A941-B9014)[29miles]-Balvenie Castle-(B9014-A941)[23.7miles]-Elgin Cathedral-(A96-A940)[14.5miles]-Dallas Dhu Distillery-(A940-A939)[47.4miles]-Corgarff Castle-(A939-A944-A97-A944)[57.7miles]-Aberdeen[Mileage:214.5miles]

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