アバディーンの自宅からＡ96をインバーネス方向へ走ること80マイル、約２時間。フォレスという町の東のはずれにスエノス・ストーンがある。Ａ96から来れば、つまり東側から来たことになるのでフォレスに入ってすぐの場所である。スエノス・ストーンはフォレス市街に通じる道と鋭角に交わる道の奥にあった。この道はスエノス・ストーン付近で行き止まりになる。
アバディーンの自宅からＡ96をインバーネス方向へ走ること80マイル、約２時間。フォレスという町の東のはずれにスエノス・ストーンがある。Ａ96から来れば、つまり東側から来たことになるのでフォレスに入ってすぐの場所である。スエノス・ストーンはフォレス市街に通じる道と鋭角に交わる道の奥にあった。この道はスエノス・ストーン付近で行き止まりになる。
さてスエノス・ストーン。
これは異様であった。分厚いガラスケースに入って突っ立っていたのである。その高さ20フィート（６メートル）。
説明プレートによれば、これは８世紀頃の記念碑（cenotaph）だという。幅は１メートルもないものだったが、その一面に、馬に乗る人々や牛（？）のような動物、裏側にはセルティック模様が刻み込まれていた。この石の彫刻は、英国でももっとも「特筆すべき（remarkable）」（あるいは不思議な）彫刻らしい（こんな大きくてはっきりしたものは他にはないということか・・・）。
ところでなぜガラスケースなんぞに入っているのか。
実はこの石は地面に倒れた状態で発見された。そこで台座をつくってそこに載せ、さらに風化しないようにガラスケースに納められたらしい。こうした措置は日本ではまったく当たり前だが、当地ではちょっとお目にかからない。というのも、当地では、どんなに歴史があるものでも、そのままの状態で「そこに置かれている」のである。したがって実際にさわってみようと思えばいつでも触ることができる。これまでにもいくつかのシンボル・ストーンを触ってきたし、子供達はストーン・サークルの石の上に乗って遊んだりしてきた。唯一ここだけがガラス越しに見る石であった。
その意味でも、「特筆すべき」遺跡かもしれない。
Aberdeen-(A96)[79.7miles]-Sueno's Stone-(B9089-B9013)[10.1miles]-Burghead Well-(B9012)[7.1miles]-St Peter's Kirk-(B9012)[1.7miles]-Duffus Castle-(B9135-A941)[6.9miles]-Spynie palace-(A941-A96)[76.1miles]-Aberdeen[Mileage:183.3miles]