1996年3月

オリンピックイヤー

 ご卒業おめでとうございます。
 皆さんのほとんどが大学に入学したのは4年前の1992年。その年の4月に小生が赴任してきたので、皆さんと同じように、小生も4年を北星で過ごしたことになり、いささか感慨深いものがあります(小生の場合、勉強不足で卒業というわけにはいきませんが)。
 その1992年はどのような年だったか覚えていますか?
 1992年。毛利さん宇宙へ。新千歳空港ビルが開業。アメリカではクリントンが大統領になりました。この年はオリンピックイヤー。岩崎恭子が水泳で金メダルを獲得。マラソンでは谷口が「こけちゃいました」と反省の弁。
 そして1996年。今年もまたオリンピックイヤー。皆さんはオリンピックの年に入学しオリンピックの年に卒業するわけで、区切りのいい学生時代を送ったことになります。
 時の流れを区切ってとらえることは人間の知恵ですし、したがってある年をオリンピックイヤーとすることは、人間の考えた節目の一つでしかありません。そういったことには無関係に時は流れ、社会は変動します。しかし、ある種の目標を達成するための基本的な尺度として、時の流れを区切って考えることは必要だと思います。大学生生活がオリンピックイヤーに始まり、オリンピックイヤーに終わる皆さん、新たな生活での目標達成のための期間とその到達時点を次のオリンピックイヤーに置いてみてはいかがでしょうか。
 余談ながら、オリンピックイヤーの前年には社会を揺るがす事件・事故が発生するようです。1991年には、湾岸戦争が勃発し、雲仙普賢岳で火砕流発生。昨年は、阪神大震災、地下鉄サリン事件。オリンピックイヤーとその前年にはなんの因果もないと思うのですが・・・。

おくることば 1995年→1996年→1997年

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