2012年3月

ソー活時代の中で総括

ご卒業おめでとうございます。
 唐突ですが、1年ほど前、2011年2月18日の日本経済新聞電子版に、「さらば『マンネリ採用』、ガッカリ就職』」という記事が掲載されました。その最初には「2012年4月入社の採用活動が本格化している。紺や黒のスーツに身を包んだ学生たちは数十社を回って自らをアピールし、内定を勝ち取る。それなのに『思い描いていたのとは何かが違う』と3年で新入社員の3割が辞めていく。」とあります。  これから勤める皆さんに紹介するにはなかなか刺激的な文章ですが、この記事は2012年4月に入社する若者たち(そうです、皆さんです)のことを書いた記事でした。皆さんが就活を本格化した2011年は、リクルートでは「ソー活元年」(=ソーシャルメディアでの双方向コミュニケーションを重要視する就活)と命名しました。それほど皆さんと情報社会の進展はシンクロしています。
 この記事では、2012年4月に入社する皆さんが生まれた1990年4月1日を起点に情報社会のトピックを一覧にしています。それらを列挙すれば(読みにくいですが紙面の都合で列挙します)、1994年(4歳)初等中等教育でのネット利用を促す「100校プロジェクト」開始、1995年(5歳)インターネットが流行語に選定。小学校入学は1996年(6歳)。この年、Yahoo!(日本)設立、リクナビ開設、携帯・PHS普及。1998年(8歳)国内ネット人口が1000万人突破、1999年(9歳)DoCoMoがi modeサービス開始。2002年(12歳)に中学入学。この年、携帯小説の書籍化ブーム、着メロ配信市場が急拡大、2003年(13歳)iTunes浸透、2004年(14歳)mixiサービス開始と続きます。2005年(15歳)に高校入学、2006年(16歳)YouTube普及、Wii発売、2007年(17歳) iPhone発売、大学入学は2008年(18歳)。その後2010年(20歳)iPad発売、Twitter浸透。
 中学入学以来、ほぼ毎年新しいサービスが誕生していますね。就活にEvernoteを使った人もいるでしょう(これも2011年の新しい就活のあり方です)。 皆さんは、こうしたサービスに囲まれて生活してきました。そして好きでも嫌いでも、これからも情報社会の中で生活しなければなりません。大事なことはそれらを使いこなす知識と知恵。とりわけ知恵があれば何とかなります。もちろん皆さんは北星学園大学で多種多様な知識と知恵を身に付けたハズですから心配無用でしょうが。 えっ、知恵が身に付いたかどうかわからないって? それでは総括してください!

おくることば 2011年→2012年→2013年

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