卒業する皆さんへ

　多くの卒業生は、学部を問わずゼミ合宿や卒業論文（ゼミ論文）執筆を経験したことと思います。私のゼミでも、2泊3日の比布町での夏合宿を実施し、半年をかけてゼミ論文を作成してもらいました。皆さんには、これらのことは面倒で、厄介で、もしかすると苦しいことであったかもしれません。しかしそれだからこそ、ゼミの仲間と経験したこれらのことは大学時代の印象深い思い出として残るものと思います。
　卒業してしまうと、ゼミの仲間たちと滅多に会うことがないかもしれません。しかし皆さん一人一人は、同じ時代に同じ大学で学び、同じ季節を過ごし、「同じ釜の飯を食った」仲間です。苦しい時も悲しい時も、きっとどこかであなたを見ていてくれる仲間がいることをお忘れなく。
　経済状況が厳しい中での卒業は不安感がいっぱいでしょうが、北星学園大学で身に付けた知識を最大限活かして困難に立ち向かってください。（学園報2009年3月発行掲載）