情報処理論 1987...2002年度講義資料
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  1. 統計データの読み方(Excelによる統計解析)

  1. 3 統計分析ツール(2)

  1. ヒストグラムツール

 【例題3】

  1. 度数分布表のデータ区間を表として準備する。
    ここでは、データ区間を「160以下」「160より大きく165以下」…「185より大きい」と5間隔で区分けすることにする。Excelでは、列方向に「160, 165, 170, 175, 180, 185」の6個の数値を指定する。Sheet1のセルI4に「データ区間」を、セル範囲「I5:I10」に入力する。

  2. ヒストグラムツールを開く。

  3. [ヒストグラム]ダイアログボックスで以下のように指定する。
    1. 入力範囲(I)は、$C$4:$C$29
    2. データ区間(B)は、$I$4:$I$10
    3. チェック:ラベル(L)   (先頭行をラベルとして使用する)
    4. 出力先(O)は、Sheet3!$A$1
    5. 元のデータをこの出力で上書きしてしまわないように注意する。別のワークシートを指定するのが安全である。入力ボックスをクリックしてから、Sheet3を選択し、Sheet3の左上隅の全セル選択ボタンをクリックするとこの表示(Sheet3!$A$1)が出る。
    6. チェック:累積度数分布の表示(M)
    7. チェック:グラフ作成(C)

  4. ヒストグラムツールの結果と解釈
    1. Sheet3に身長データの集計結果が出力される。
    2. 一般にこのようにして得られたヒストグラムは、見やすいように編集し直したほうが良い。
    3. ヒストグラムの形状から、データの分布の状態を把握することができる。 もし、隣り合う棒グラフの高さがバラバラで、櫛の歯状になっているときは、データ区間の分け方が不適切な場合であることが多い。区間の幅と数を変更して、もう一度実行する。

  5. FREQUENCY関数の使い方:(統計グループにある)

    FREQUENCY関数は2つの引数( <データ配列>, <区間配列> ) をもつ。配列とは複数データの並びを全体(セット)として1つの対象として計算できる数学的量である。 FREQUENCY関数は <区間配列> のデータを参照して <データ配列> のデータの頻度分布を計算し、結果を列方向の <頻度配列> として返す。

    【例題3】をヒストグラムツールに頼らず答えるには、まず、FREQUENCY関数を使って頻度分布表を作成する。Sheet1に元になるデータと区間データがあるものとする。

    1. 度数を出力するセル範囲 J5 : J11 を選択して、関数ウィザードを開き、統計グループからFREQUENCY関数を選ぶ。<頻度配列> のセル範囲は <区間配列> のそれより1つ多いことに注意。
    2. <データ配列> にはセル範囲 C5 : C29 を、<区間配列> にはセル範囲 I5 : I10 を指定する。データのある範囲のみを指定する。
    3. 上で〔OK〕ボタンを押すとSheet1のセル J5 に 160cm以下の頻度として"0"という答えが表示される。〔OK〕ボタンを押す前に、FREQUENCY関数のダイアログには答えとして 配列 {0, 5, 7, 8, 4, 1, 0} が表示されていたことに注意してほしい。
    4. 答えの頻度配列を求めるには、もう一度セル範囲 J5 : J11 を選択し、数式バーにはセル J5 の配列数式が入力されていることを確認してから、3つのキー [CTRL} + {Shift] + [Enter] を同時に押せばよい。

    ヒストグラムの作成:
    頻度分布表がセル範囲 J5 : J11 に得られたら、これを元に棒グラフを作成すればヒストグラムツールが与えるものと同じようなヒストグラムを作成することは容易であろう。

  1. 相関ツール

図3.3-1

【例題4】相関ツール

  1. 散布図による相関の判断
  2. 相関ツールの利用


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