単利と複利の計算では1期づつ積み上げることで将来の元利合計を求めた。 ここではN期目の元利合計を一度に求める方法を考える。 まず、準備としてブックファイル「財務関数」を新規に作成し,2.2節のブック「金利計算」のシートをSheet1に複写する。 N期目の元利合計を一度に求めるには,知りたいセルにそれぞれ次の式を入れる。 10年目のセルについて書くとセル A11 に"10"という年数が入っているので、
FV関数は、定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資の将来価値を関数値として返す。 FV関数の引数は(利率,期間,定期支払い額,現在価値,支払期日)である。引数はargumetまたはparameterとも言う。
| 支払期日 | 支払いが行われる時期 |
|---|---|
| 0 | 各期の期末 |
| 1 | 各期の期首 |
練習1: 2年後に海外旅行をするために、定期預金を始めるとします。
FV関数を含む次の式をどこか空白のセルに与えると,答えは約465,793円になる。
= FV(0.01/12, 24, -15000, -100000, 1) → \465793.35
ここで、支払期日は毎月始めで計算した。FV関数の引数は、定額預金のような預金者から見た支払い(出金)では負数で 表し、配当金のような受け取り(入金)は正数で表す。 FV関数の答えも同様に表される。銀行から見た場合は正と負の解釈が反対になる。
練習2: 半年複利の定額貯金の計算。
これは紙と鉛筆でも計算できるが、FV関数を次のように使って
= FV ( 0.05/2, 20, 0, -1, 1 ) * 100000 → \163,861.64
セルにこの式を入れると、答えは約1.64倍の
163,861円になる。ここで、定期支払額は0,支払期日は期首とした。また現在価値を−1とおいて元金は関数の答えに掛ける形にしてある。もちろん
= FV ( 0.05/2, 20, 0, -100000, 1 )
としてもよい。
PMT関数は、定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、貸付に必要な定期支払額を算出し、これを関数値として返す。 PMT関数の引数は(利率,期間,現在価値,将来価値,支払期日)である。 最後の引数の支払期日の指定については、FV関数などど同じである。
この定期支払い額のうち、元金支払分 (principal payments) を求めるにはPPMT関数を使う。PPMT関数は、定額 の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資の指定された期に支払われる元金を返す。 PPMT関数の引数は(利率,期,期間,現在価値,将来価値,支払期日)で、「期」の指定が追加されている。
練習3: 借入金を元利均等返済方式で返す。
100万円を年利率3%の定額返済で借りる。10年間で返済を完了するとしたら、毎年の返済額はいくらになるか。 また、毎月返すとしたら毎月の返済額はいくらになるかか。いずれも期末払いとする。 総返済額は返済期が毎年と毎月の場合それぞれいくらになるか。《参考書�Δ�3章》
PMT関数を使って
= PMT ( 0.03, 10, -1000000, 0, 0 ) → \117,230.51
となる。 セルにこの式を入れると、毎年の返済額の答えは2.3節「ゴールシーク」で求めた値と同じになる。
ところで、117,230円の返済額のうち元金返済分を1年目について求めるには、PPMT関数を用いて
= PPMT ( 0.03, 1, 10, -1000000, 0, 0 ) → \87,230.51
となる。
練習問題 (2-9)
練習4: ボーナスを併用したローンの返済
【ブック名 = 財務関数、シート名 = PMT関数】

| E5 = E3 * 12 * C5 | F5 = F3 * 3 * C5 |
練習問題 (2-9)
元利均等返済方式で 2000万円を年利 3.5% の 10年ローンで借り入れた場合、
練習問題 (2-11)
証券投資を見積る
ヒント: PV関数を使う。引数は次のように書く。
= PV(年利/12,12*年数, 毎月の配当, 0, 0) →
計算結果は出金であるため負数になる。
投資の現在価値が200万円より大きいければ、この投資は有利といえる。配当の総額240万を目安にするのではない。
参考:
他の関数についての追補(一覧は教科書�,良嬾殖粥�
- データベース関数 → 教科書�,裡掘檻伽�
- 日付/時刻関数 → 教科書�,裡掘檻雲瓠ぃ掘檻汗瓠ぃ江蓮�
- 論理関数 → 教科書�,裡粥檻垣瓠ぃ隠亜檻垣�
- 情報関数 → 教科書�,裡隠亜檻垣�
- 数学/三角関数 → 教科書�,裡押檻伽瓠ぃ掘檻垣瓠ぃ検檻汗瓠�
- 検索/行列関数 → 教科書�,裡絃�(p.161),13−2節,12章(p.224)
- 統計関数 → 教科書�,裡粥檻伽瓠ぃ絃�(p.193),10−3節,12章(p.224)
- 文字列関数 → 教科書�,裡掘檻汗�
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