Mew の使い方

• Mew とは
• Mew の初期設定
• Mew の起動
• メールを読む
• メールを送る
• MIME の操作
• その他の操作
• 何かが変／動かない

Mew は Mule から利用する MIME 対応のメールプログラムで、VM とほぼ同様の操作によってメールを読み書きできる。

mh-e 同様に MH を使っているため、メールをメッセージごとに別ファイルで保存する。従って、Win/Yat とメールボックスを共有できる。

1. ホームディレクトリに
   
   
   .mh_profile
   
   という名前のファイルを作成し
   

       Path:  Mail
       Draft-Folder:  drafts
   

   と記入する。コロンの後ろには、少なくとも一つの空白かタブを入れる。

   /home/center/Dot にあるファイル Mh_profile をコピーしても良い。

   % cp /home/center/Dot/Mh_profile ~/.mh_profile

2. MH は Path: で指定されたディレクトリ Mail/ にメールボックス用のディレクトリ Mail/inbox/ を作成してメールを保存する。 Win/Yat ユーザの場合は、既にこのディレクトリが作成されているはずである。

   無ければ、作成する。

   % mkdir ~/Mail

   Mew は Mail/ の下の Mail/drafts/ というディレクトリに、作成中のメールを保存する。このディレクトリ drafts/ はユーザが作成しなければならない。
   

   % mkdir ~/Mail/drafts

Mew は、mule から利用可能である。

起動には次の二つの方法がある。


1. mew を指定して、mule を起動する。
   
   
   % mule -f mew
   
   
2. mule を起動後、mew を読み込む。
   
   
   % mule
   
   mule が起動したら
   
   
   M-x mew
   
   

メールを取り込むには



i	新着メールの取り込み


メールのヘッダ情報が表示されたら



Space	メールの内容を表示
n	次のメールを表示
p	前のメールを表示

メールを送信するには


w


と入力すると、下のようなメール作成用の buffer が表示される。



To: 宛先アドレスを入力する Subject: サブジェクトを入力する X-Mailer: Mew version 1.54 on Emacs 19.34.1, Mule 2.3 Mime-Version: 1.0 ---- メールの本文を入力する


宛先のアドレスとサブジェクトを入力し ---- 線の下部にメール本文を入力する。

C-c C-c と入力するとウインドウ下部のエコー領域に確認のメッセージが表示されるので、このまま送って良ければ Returnキーを押す。中止するときは Spaceキーを押す。

• MIME メールを送る
  
  テキスト以外(プログラム、画像、音声など)のファイルをメールに添付して送るには、メール編集画面で
  
  C-c M
  
  
  と入力すると、次のような部分がメール本文の下に挿入される。
  
  

  ----------- attachments ----------- 8/ Multipart/Mixed 1 CoverPage Text/Plain(guess) 2 . この部分に添付するファイルを指定する --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------

a	メールに返事を書く
A	メールを引用して返事を書く
f	メールを転送する
@	メールにマークを付ける
F	マークを付けた複数のメールを転送する
y	メールをファイルに保存
d	メールを削除
g	他のフォルダを見る
o	メールを別のフォルダに移す
E	メールを再編集する
<	最初のメールへ
>	最後のメールへ
Q	Mew を終了する

プログラムが動かない場合でも、ほとんどはユーザー側の設定に原因があります。
しかし、emacs のバージョンによってメールの送信方法が異なりますので注意が必要です。
(Tru64/DigitalUNIXには最新のemacs-20.7.1がインストールされています)
標準の.cshrc を使っている場合新たにパスを通すことは特に必要ありませんが、
このバージョンでは送信にimputを使用していますので、.emacsの書き換えのほか
imsetupにていくつかの環境設定をしなければなりません。


※旧ワークステーション(SunOS)から移行したユーザは「移行ガイド」を参照して下さい。