30.ターベス中世の墓標(Tarves Medieval Tomb)

  我々が最初に訪れたのがトルクホン城。そしてたまたまそのお城がヒストリック・スコットランド指定の史跡だったことから、ヒストリック・スコットランドの史跡巡りを始めるきっかけとなったお城がトルクホン城であった。
  実は、トルクホン城にゆかりのある史跡がこのターベス墓標であることを知ったのは、ヒストリック・スコットランド巡りを始めてからだった。しかも、ここに一度は来ていながら、ヒストリック・スコットランド指定の史跡であることを示すヒストリック・スコットランドのマークがなかったため、出直して訪れたのがここであった。
  ターベスの町を通るB999のちょうどカーブを描いたあたりにターベスの教会がある。その入り口には、「ANCIENT MONUMENT」と「THE TOLQUHON TOMB」(トルクホン墓標)の文字が書かれた標識が立っている。しかし、『ヒストリック・スコットランド』のサイト・ガイドでは、これは「Tarves Medieval Tomb」(ターベス中世の墓標)と表現されている。また厄介なことに、我々が使っているAAのロードアトラスでは「Altar Tomb of William Forbes」(ウィリアム・フォーブスの聖餐台?)となっていたからややこしい。これが最初に訪れた時に「絶対ここだ」と決定できなかったゆえんである。

  今回は、かつてトルクホン城を訪れたときに購入したトルクホン城のガイドブックを読み、そこに示されていたターベス墓標の写真などを参考にして確信を深め、再訪することになった。

  すでに紹介したようにここは、トルクホン城の主であったウィリアム・フォーブスのお墓(聖餐台?)であり、他方でこれが中世にできたものなので中世の墓標ということにもなる。
  この墓標がある教会は今でも使われており、他のお墓もある(ただし駐車場はないので教会の入り口に路上駐車)。
  その教会の中央奥に、アクリルのような囲いを付けた墓標があった。


  さてその墓標の中心には下記のような「もの」がある。これこそがウィリアム・フォーブスのお墓であった。このお墓には、ウィリアム・フォーブスのみならず奥さんであったエリザベス・ゴードン(Elizabeth Gordon)も眠っているという。

  さてそのウィリアム・フォーブスとエリザベス・ゴードンのご両人が下の二人。どう見ても奥さん(右)が叱っていて旦那(左)が謝っているようにしか見えないのは小生だけだろうか。この二人の彫刻、実際にはとても小さな彫刻で、上の墓標の中にあるのだが、どこにあるのかおわかりだろうか。

  このお墓を見た我々は、もう一度、この人物が住んでいたトルクホン城を訪れることにした。

Aberdeen-(A90-B999)[18miles]-Tarves Medieval Tomb-(B999)[2.3miles]-Tolquhon Castle-(B999-A90)[20.3miles]-Aberdeen[Mileage:40.6miles]

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