福岡国際医療福祉学院（05年度・音声学）
お知らせ
- 1/21
- 授業中はなしていた講演会のリンクです．
- 11/16
- 授業で使うソフト（Praat）のリンクをはりました．
- 11/11
- 授業計画の更新をしました．
- 10/20
- 前回の授業で言ったように授業計画を多少変更しました．とりあえず21日の分だけ更新しています．
授業目的
音声は言語コミュニケーションにとって，その基盤となるものである．そのため，音声に対する正しい理解は臨床現場において重要なものであると言える．
ただし，音声学の場合，教科書的な知識に加え，それを運用する（＝自分で発音し，聞き取る）能力を身につけることが必要である．そこで，この授業では知識を身につけると同時に様々な実践練習（発音，聴解）を積んでいくことにより，自らが「使える」ようになることを目指していく．
また同時に，音声現象に対して適切な言語学的分析を行えるようになることも大切であり，そのためのトレーニングも適宜行っていきたいと考えている．
概要
- 教科書：斉藤純男『日本語音声学入門』（三省堂）
- 参考書：窪薗晴夫『日本語の音声』（岩波書店）
田中真一・窪薗晴夫『日本語の発音教室』（くろしお出版）
レイD.ケント・チャールズリード『音声の音響分析』（海文堂出版）（翻訳）
この他各種語学書に付属するCDも有用です． - 持ち物：手鏡，ペンライト（単音の回のみで結構です）
- IPAの音声が聞けるサイト
- 音声分析用ソフト(Praat)
ソフトをダウンロードして，ダブルクリックすると自動解凍されます．インストールはそれで完了です．
評価
以下の割合によって評価する．出席についてはプラスに評価する（つまり出席点をあげる）ことはない．また，一定回数以上休むと学校側の規定によって試験を受けられなくなるので注意すること．
- 小テスト：30%
- 発音試験：30%
- 筆記試験：40%
授業日程
前期
| 日付 | 単元 | 項目 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 4/8 | 単音(1) | 導入 | 音声の性質と観察 |
| 4/15 | 単音(2) | 発音の仕組み1 | 調音器官の作り |
| 4/22 | 韻律(1) | 発音の単位1 | モーラ |
| 5/6 | 単音(3) | 発音の仕組み2 | 気流の流れ，発声のしくみ |
| 5/13 | 韻律(2) | 発音の単位2 | 音節 |
| 5/20 | 単音(4) | 子音1 | 子音の分類基準 |
| 5/27 | 休講（5/31に補講） | ||
| 5/31(火) | 韻律(3) | アクセント1 | ピッチ，ストレス，トーン |
| 6/3 | 単音(5) | 子音2 | 破裂音の調音 |
| 6/10 | 韻律(4) | アクセント2 | 名詞のアクセント |
| 6/17 | 単音(6) | 子音3 | 摩擦音，破擦音の調音 |
| 6/24 | 韻律(5) | リズム1 | フット（韻脚） |
| 7/1 | 単音(7) | 子音4 | 接近音，流音の調音 |
| 7/8 | 韻律(6) | リズム2 | 単語のリズムと文のリズム |
| 7/15 | 発音試験 | ||
| 未定 | 筆記試験 | ||
後期
| 日付 | 単元 | 項目 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 9/16 | 韻律(7) | イントネーション1 | イントネーションの分類 |
| 9/30 | 単音(8) | 母音1 | 母音の分類基準 |
| 10/7 | 韻律(8) | イントネーション2 | 自然下降とダウンステップ |
| 10/14 | 単音(9) | 母音2 | 基本母音(1) |
| 10/21 | 単音(10) | 母音3 | 基本母音(2) |
| 10/28 | 韻律(9) | イントネーション3 | イントネーションと統語論，意味 |
| 11/11 | 単音(11) | 二次的調音 | 破擦化，帯気音化，鼻音化 |
| 11/18 | 総合(1) | 日本語の音声的特徴 | 日本語の音声的特徴 |
| 11/25 | 総合(2) | 音響音声学1 | 単音の音響的特徴 |
| 12/2 | 総合(3) | 音響音声学2 | ピッチ現象 |
| 12/9 | 総合(4) | 音韻論 | 音素と弁別素性 |
| 12/16 | 総合(5) | 音韻論 | 音韻現象 |
| 1/13 | 総合(6) | 聴覚音声学 | マガーク効果，範疇的知覚 |
| 1/20 | 発音試験 | ||
| 筆記試験 | |||