個人HP

経歴: 

 1974年2月6日 石川県生まれ

 1992年 金沢大学法学部に入学

 1996年 北海道大学大学院法学研究科に入学。
 行政法を専攻。
 2002年 北星学園大学経済学部助手
 2003年 北星学園大学経済学部専任講師  



研究:

 行政法学の研究に従事しています。「行政法」と言っても、「憲法」や「民法」ほどには、学生の皆さんにはなじみがないかもしれません。“お役所”の仕事は、法的にはどう分析できるのか?、“お役所”の仕事は、私達の生活にどんな意味(いい意味も悪い意味も含めて)持つのか?、“お役所”と喧嘩するにはどうすればいいか?、などが、行政法学の主な研究対象です。  大学院では、特に、「行政手続法理論」を中心に、“お役所”が意思決定をするまでの過程や、そこに国民・住民がどうやって関わっていくべきか、日本国憲法が採用する法治国家体制は“お役所”の意思形成過程(=行政手続の過程)に対して、どのようなメッセージを送っているのかを、勉強してきました。
 また、地方自治をめぐるさまざまな法的諸問題についても、研究会を中心に知見を広めてきました。


学生の皆さんへのメッセージ:

 経済法学科の講義では、「行政法T」、「行政法U」、「地方自治法」、「租税法T」、「租税法U」および「演習」を担当することになります。
 私が「行政法」という「六法にも入れてもらえない」マイナーな学問に興味を持ったのは、大学3年時に聴いた「行政法」の講義と概説書を読んだことに由ります。この講義と概説書によって、私は、「ああ、世の中はこういうシステムで動いているんだ」という素朴な感動(いま思えば幼稚なまでの素朴な感動だったのですが)を覚えました。これがきっかけで、大学院に行って行政法をもうすこし勉強しようと思ったのです。
 行政法・地方自治法は公務員や行政書士になるために、そして租税法は税理士になるために、必要不可欠な知識・考え方です。講義やゼミでは、そのために必要な知識・考え方を理解してほしいと思います。
 しかし、行政法の知識・考え方は、単に、就職や資格のために必要なわけではありません。社会を動かしているのは、良かれ悪しかれ、“お役所”です。皆さんが、「市民」として国家や社会のあるべき姿を考えるために、そして皆さんがそれぞれの人生のなかで国家や社会を少しづつでも良くしていこうとするために、さらには世の中の人々がそれなりに幸せに暮らす世の中にするために、行政法学は必要不可欠な知識・考え方だと信じています。私が大学生のときに持った感動の万分の一でも皆さんに共有してもらえれば幸いです。