篠田 優                (SHINODA,Yu)




経歴: 


 1957年(日本国憲法11年―以下同様)札幌生まれ。1976年(30年)北海道大学文類入学、1982年(36年)同法学部卒業、1987年(41年)北海道大学大学院法学研究科を単位取得退学し、北海道大学助手、1989年(43年)から北海道教育大学旭川校で講師、助教授を歴任し、2004年(58年)4月より現職。 




研究:

 現代ロシア法を中心とした比較法を研究しています。
 継続的問題関心の対象は、抽象的にいうと、社会体制と社会的=経済的権利のあり方の連関という問題です。くだけていうと、衣食住のような人間にとって大事なものがどのように保障されているのか、いないのか、保障されているとするとなぜなのか、でないとするとまたなぜなのかという問題を社会体制との関係で考えておる、ということになります。

 さて、住といえば、不動産。不動産の取引といえば、民法のハイライトですね。また、<事故にあって仕事ができなくて、食えなくなった、なんとかしてくれよ>という事態に陥ったとき、頼りになる重要な法制度の一つに民法の不法行為制度があります。というわけで、私はロシア法を研究しながら、ずっと民法とも付き合ってまいりました。その縁で、民法担当教員として北星にやってきたのです。



教育の抱負、学生に期待すること:


 自戒もこめて申します。学生という身分があるうちに、本モノ・大モノといえる知的作品にチャレンジすることを強くお勧め致します。では、何が本モノ・大モノか? 経済法学科の教員なら、誰に尋ねても、適切に指南してくれるはずです。