雑索で判例評釈を探す
国立国会図書館のサイトにある、
[★]http://opac.ndl.go.jp/
(NDL-OPAC 国立国会図書館 蔵書検索・申込システム)
の中の「雑誌記事索引」(雑索)を使って、判例評釈を検索してみます。

(1) 「論題名」の欄に、判例評釈を探したい判決・決定の日付を半角数字で入力します。年月日の区切りは不要です。とりあえず、元号(平成14年)で入力します。
(2) 下の方の「雑誌記事ID」となっているところのプルダウンメニューの中から「記事種別」を選択します。

(3) 「記事種別」とした右横の欄に半角数字で「8」と入力します(欄の右横の「リストから選択」ボタンを押すと、別ウインドウが開いて一覧が表示され、8が「判例研究」であることが分かります)。
(4) 一番上の検索対象期間の指定を確認して、検索ボタンをクリックします。

判例評釈が1件ヒットしています。
論題を「141111」として検索しても、評釈の標題の「14.11.11」が引っかかるようです。

詳細表示を見てみると、「記事種別コード」が「判例研究」であることが分かります(水色でマークしてある部分)。
つまり、雑索でも、判例研究という分類で雑誌記事を収集しているのです。
雑索は、以前は採録対象を最高裁判例についての判例評釈に限定していましたが、1996年からの採録範囲の拡大により、現在は下級審判例についての評釈も収録されています。

先ほどは年月日を元号で入力しましたが、西暦で「20021111」と入力して検索してみます。

別な評釈がヒットします。
なぜかは分かりませんが、「021111」で検索するとヒットしません。
雑索に判例評釈が収録されているといっても、雑索に判例評釈検索のための特別の機能があるわけではありません。この方法は、一般に判例評釈の論題名には判決・決定の年月日が含まれている場合が多い、ということを利用した便法に過ぎません。
それでも、雑索には、(a)インターネットに接続できる環境にあれば誰でも無料で利用できる、(b)情報の更新頻度が高い(最新の評釈を検索する能力は、専用の判例データベースより優れている)、という魅力があります。
近年は、判決・決定の年月日が西暦で表記されることも増えてきたので、西暦でも検索してみる必要があります。両者でOR検索するのが賢い方法かもしれません。

上記の手順(1) で裁判所名を入力しなかったのは、同日の裁判例についての評釈で雑索に収録されているものはそう多くないと思われるので、手数を減らしたものです。上の2つの評釈を見比べても分かるように、「札幌地裁判決」と表記される場合と、「札幌地判」と表記される場合とがあります。「札幌」とだけ入力する分には漏れは生じなさそうです。「札幌地判」と表記したほうには、キーワードとして「札幌地裁判決」が補われています。したがって、「札幌地裁」で検索しても大丈夫でしょう。試しに、論題名に「札幌地裁」とだけ入力して検索すると、両方の評釈がヒットします(全部で35件のヒットがあります)。
なお、雑索には、原則として2頁以下の記事は収録されません。例外として「ジュリスト」「法律のひろば」「法学教室」「法学セミナー」に掲載された判例評釈は2頁以下でも採録されますが、「ジュリスト」の別冊や臨時増刊号については、個々の評釈は採録されず、1本で「まとめ取り」しているとのことです(たとえば、ジュリスト1269臨時増刊「平成15年度 重要判例解説」1〜295p、という情報だけが収録されている)。つまり、百選や重判に掲載された評釈は検索できないということです。
*ここに記載した方法は「たまたま上手くいった」という程度のものであり、国立国会図書館に確認をとったわけではありません。
*雑索における判例評釈の採録方法について、國學院大學法科大学院ライブラリアンの島亜紀さんから御教示をいただきました。