講義のねらい
ゲーム理論は現代経済学の土台となりつつある.この演習では,ゲーム理論の基本概念,考え方を勉強する.それによって洞察力と想像力を高める.ゲーム理論の数学は難しいと言われているが,演習においてゲーム理論の勉強に必要な数学は加,減,乗,除の四則計算と簡単な集合論(中学生程度)だけである.しかしゲーム理論の難しい性格は変えることができない.参加者の努力が必要である.演習T,演習U合同で行い,参加者には2コマ分の出席を義務づける.1つのテーマについて報告者を2〜3名指名する.その報告者にはその立場でレポートを用意し報告してもらう.報告者以外の参加者は,報告が終わった後報告者に質問をする.活発な議論を期待する.
授業の流れ
一.ゲーム理論の基本概念
戦略型ゲーム
展開型ゲーム
情報集合と情報
純粋戦略と混合戦略
Nash均衡
二.完全情報のゲーム
サブゲームと完全均衡
信用できる脅しと信用できない脅し
三.不完全情報のゲーム
繰り返しゲーム
寡占企業の行動
四.不完備情報のゲーム
逆選抜の問題
シグナルと自己選抜シグナルとしての教育
モラルハザードの問題
エイジェンシーの理論
成績評価・注意事項
*出席,報告,Q&Aで評価
*経済・経営情報両学科の学生が参加できる.ただし「経済原論」を履修しておくことが望ましい.
教科書 A.ディキシット,B.ネイルバフ著萱野隆,鳩津祐一訳「戦略的思考とは何か」TBSブリタニカ 3800円
参考書 演習で数回紹介
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