環境経済学   4単位

講義のねらい

  いま世界で,環境保全ないし「持続可能な発展」が政治経済政策の共通目標とされている.「持続可能な発展」を単なるスローガンに終わらせてはならない.温かいハートを持つと同時に冷静な頭が必要である.その冷静な頭というと,まず環境保全の目的を明確にし,環境問題発生の原因を解明し,さらにさまざまな可能な政策が環境やわれわれの生活にどのような影響を及ぼすか,を分析しなければならない.その上でどのような政策を打ち出すべきかを議論する.環境経済学を学ぶにはミクロ経済学が不可欠である.したがって,経済原論Tを取得していない者がこの講義に参加するのは遠慮してほしい. 


授業の流れ

環境問題と環境経済学
公共財性格を持つ環境
環境問題における政府の必要性
外部性のための効率の条件
公共選択
費用・便益分析
環境・経済統合勘定
環境と開発の経済
環境評価と意志決定の理論
環境政策の目標・手段・主体
環境政策と経済的手段
「コモンズの悲劇」と囚人ジレンマ
地球環境問題
持続可能な発展への課題


成績評価・注意事項

期末筆記試験により評価する.


教科書
植田和弘著 「現代経済学入門 環境経済学」 岩波書店 2500円
参考書 J.E.Stiglitz著,藪下史郎訳「スティグリッツ 公共経済学(上)」東洋経済新報社 4500円

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