古代史公園(Archaeolink-Prehistory Park)

  アバディーンに来て、さらに古代史に興味を持った小生の影響で、子供達もことあるごとに「シンボルストーン」や「ストーンサークル」「ピクト人」という言葉を使いだし始めた。先日などは、海辺に遊びに行って、海岸に転がっていた大きな石11個をサークル状に並べ、しかもご丁寧にも、イースト・アクホリシスやローンヘッドのストーン・サークルのようにその一ヶ所を横たえるように配置して遊んだほどである。

  さて、日本人的発想からは、古代の遺跡が多い土地柄ゆえ、それにまつわる施設があってもおかしくない。そしてスコットランド人的発想からも、そういった施設を造ろうということになったらしい。それがこの古代史公園である。


ストーンサークルもヘンジもある

  ここは、氷河期、石器時代、青銅時代、鉄器時代、ローマ時代など、それぞれの時代ごとに代表的な建造物を配置した中を歩き見るというテーマパークである。とはいえ、それらはすべて質素。説明も簡単。そこに設置されたものを楽しむというよりは、そういった中で、のびのびと遊びまわるような感じの方がピッタリする。


単なるのどかな風景?

  とくに子供達に好評だったのが、鉄器時代の藁葺きのような屋根を持つ家だった。そこでは、当時の扮装を再現したような服を着た人が、その当時の人間の暮らしざまを再現していた。とりわけ、糸つむぎや粉ひきなどに興味を持ったようであった。
  また、メインの建物内では、弓矢の矢を作ったり、ピクト人がやっていたというフェイスペイントを描いてもらったりできる。
  さらに、時間指定ながら、シアターで古代史についてのフィルムを見たり(時間の関係で残念ながらこれは見られなかった)、古代史についてちょっとした勉強ができる回廊などもある。


遊び場としては最高

  我々はファミリーチケットで入場したのでそんなに高いとは思わなかったが、大人£3.90、子供£2.35という入場料に見合うだけの施設かといえば、残念ながらもの足りなさを感じてしまう。


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