(福祉)心理学的研究に関する基礎的能力の向上を目指します。具体的には、援助場面、教育場面等で人と人とがわかり合えるには何が必要なのかを研究する予定です。その際に必要な心理学研究法で習得した知識を再確認し、さらに高度な研究法や分析法を習得し、論文通読に耐える知識・技能を身につけます。
※研究法で挫折気味であった学生でもあきらめない人であれば可能です(人数が少なくなるので、人に合わせた説明が可能になるためです)。
またこれと平行して、可能であれば4年次以上の学生を含めて自分で興味のあるテーマの論文を読みます。
このとき読む論文は、引用が正確で、論拠が正しいものという条件がつきます(この詳細はゼミに入ってから、文献の探し方として説明します)。
特に希望が何も無ければ、障害者など社会的弱者との共生関係の文献を通読します。この文献を題材にして実際に使用される研究法や分析方法を知ることの重要性がわかります。
そして、それらを通じて自分の研究テーマを見つけて卒論にまとめあげるという4年次の演習へと楽に進めるようにします。
※なお、希望があれば、前半に「不自由である(感覚・運動間に不協和が生ずる)こと」を体験する実験(遅延聴覚フィードバックなど)を行ないます。
これだけでは、ちょっと説明が不十分なので、以下に補足をします。
実際にはゼミでは何をテーマにしてもかまいません。
実際に過去の研究室で書かれたテーマは、卒論要旨集のページがあるので、そこを参照してください。まだわかりにくいかもしれませんが、認知系の発達心理学、障害児心理学、福祉心理学の領域の研究が多いでしょう。
ただし、自分でテーマを選ぶ場合には、相当程度、アクティブにテーマを選び、文献や分析法をもある程度考えなければなりません。もちろん相談には可能な限り応じます。
研究室でメインとなるテーマは他者、中でも障害者に対する態度あるいは意識あるいはイメージです。またこれらの人との共生について、です。さらに障害者の空間認知(個人空間、パーソナルスペースなど)も含みます。これらについてはある程度文献の蓄積があります。詳細はゼミに入ってから改めて示します。
3年次は、ゼミ生が、自発的に選んだテーマの論文(特に指定がなければ、先の(障害)他者に対する態度、意識あるいはイメージに関する論文など)を通読しつつ、その研究方法について学習します。分析法や研究法は苦手かもしれないが、これらは、研究をする上で必須の要因です。
このことは音楽の演奏にたとえてみると、わかりやすいでしょう。
高い音楽性は音楽の技術と表裏一体というわけではありません。非常にシンプルな技術でも表現できる高い音楽性の曲もあれば、超絶技巧を必要とする(がそれだけの)曲もあります。しかし唯一いえることは、技術水準の低い演奏家は、その技術が不十分であるためにより高い音楽性を発揮できない(頭では理解できてもそれを表現することができない)ことが生じるが、その逆はありません。つまり演奏技術は音楽をする上で必須条件ではないが、それが十分にあればどんな音楽でも自分の思ったとおりの表現ができるのです。
ここで音楽を研究と、演奏技術を研究法・統計法の知識と置き換えてみればそっくりそのまま当てはまります。すなわち研究法・統計法の知識が不十分では立ち入ることのできない心理学研究が存在します。
これらの知識が不十分でもやっていける心理学領域も(多少は)あります。しかしそれらの心理学領域といえども、技法の限界が研究の限界になって、それ以上先に進むことのできないということが生じます。
よく言われる別な表現をすると、高い建造物は頑強な土台の上に建てられるのです。
従って、心理学の入り口に立ったにすぎない3年次では、強固な土台を作ることを優先します。すなわち心理学的な基礎をまず固めることを優先します。
(この能力は、卒業後も、一般の企業等に就職しても生きる能力です。面倒がらずに習得しましょう)。
ゼミ決めの段階で必要なパーソナリティ等は別に説明します。
以下は現段階(ゼミ決めの段階)では不要です。
ゼミ生は研究室を利用して良いが守ってもらいたい事項がある。
今後の予定を示す。この通り進行できれば比較的楽な学生生活が送れるはず。
実験 文献 分析 文章化 その他 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4月 一般的な技術の習得 懇親会 internet,EXCEL,WORD他) 5月 ↓ 6月 4年次卒論構想 7月 ・論文紹介 8月 {合宿} 9月 論文要約発表 10月 ↓ 4年次結果 11月 ・考察発表 12月 1月 2月 合宿 3月 テーマ概略決定 SPSS,R 要旨 -------------------------------------------------------------------- 4月 予備実験 収集 問題意識 5月 ↓ テスト 6月 方法 7月 8月 9月 結果 10月 一応終了 開始 考察 11月 追加実験 12月 12月16日(予定)午後4時 卒論提出・提出祝いコンパ 1月 プレゼン練習 1月29日〜30日(予定) 卒論審査 卒論通過祝いコンパ