単純に言って,その施設の機能を理解すること,その一部になって体験すること。
どのような建物で,どのような人(職員)がいて,どのような人(クライエント)を対象に,どのようなことをするのかを理解して,体験してくること。
普遍的なプロセス
認識の発達について,ピアジェによれば,同化と調節というプロセスがあり,その2つのプロセスを経て,均衡に達するという
一般に実習生は職員に比べて知識経験技量全て劣るが,認知されている風景(見えているもの)が異なる。それが新鮮であると言われる。
@後継者としての存在(新しい血の導入)
A(後継しなくとも)新鮮なものの見方をもたらす。
新鮮なものの考え方感性が無くなれば,活動が停滞し感動がなくなる。
惰性で仕事をするようになる。未熟だが新鮮な動作,感性,情熱があって,施設が活性化する。
そこに実習生の施設から見た存在意義がある。一般に良い施設ほど,実習生や,実習生のそのような「若さ」を歓迎する。
上記の点を考慮して書くこと
ここでは形式的に強化する。内容は形式についてくる。形式をきちんと踏めることが前提で,形式が整っていないものがいい内容であることは希である。
その上で,内容からの必然的な要請で,形式をくずすということもある。
○メリハリのある文章
×分量が余りに少ないもの
×誤字・脱字の目立つもの、術語を漢字で使えないもの
×文字が余りに大きすぎるもの
×行間中の文字の位置が悪いもの(下線にそろえられないもの)
×段落の先頭に、一字空けがないもの
×句読点がはっきりしないもの,不要なマス空けをしているもの
×極端なクセ字のもの ←ワープロを勧める
その他追加
○抽象的表現と具体的表現を適度に含むもの
×意味なく単語を省略しない
×主語が抜けている文
×時制が一致していないもの
×文体の不統一
×何度も読み返さないと理解できないような文章
なぜその領域を,施設を選んだかを具体的に書く。
○施設にふさわしい目標か
@自分の生活史の中でどのような問題意識が醸成されてきたのか、あるいは
A2年間もしくはそれ以前からの学習・体験の中でその対象領域を選んだ動機等、自分の選択動機を先ず、振り返ってみるという作業が必要ではないか。
B入門実習の経験及び「自己啓発計画書」をもとに具体的な目標を設定する必要がある。
○その領域(施設)のことをなるべく簡潔に要約して,そこから必然的に自分の動機と問題意識が出たように書く。
○私的な理由の存在も良い(→以下の具体性にあたる)
○その領域におけるその施設の特徴を強調する
○現在までの福祉的知識の確認,実践現場での応用にかんする興味
○入門実習での不十分だったところの克服
×その領域に関する一般的な問題傾向の把握のみ
DVに興味があるので婦人相談所を選びました
×実習の施設・機関を研究材料,調査対象と見ているもの
現場が理論的に,理想的に動いているかどうか見てやるという記述もこの中に含まれる
※適度の抽象性と具体性の混在を心がける
例:○○,○○,○○等について学ぶ。それらからソーシャルワークの一般的な原理について考察する
○自分はどのような準備をして実習に入ろうとしているのか(概論)
※準備は知識,それを得るための心構え,それを適切に運用する心構えという視点で書く。従って具体的にある程度細かく書くと良い
※「社会福祉実習報告集」中の自分の選択領域や他領域の報告の「事前学習へのアドバイス」で、どのような準備が必要であると言われているのかをまとめてみて、その中から特に自分が留意して準備しておくことを述べる。
○問題意識に書かれた具体的な目的を達成するために,内容を2〜4位に区分して記述する(例:目的が障害幼児とのコミュニケーションであれば,
@対象となる障害幼児の障害に関する知識
A幼児の興味に関すること(アニメその他)
B…
という具合に書くとよい)。
×漠然と「〜を理解する」という表現
○「〜できるようになる」という実行可能な目標を立てる。→達成されたかどうかがわかるように。
(一般的な例:規則正しい生活をする。→ 6時に起きる。歯を磨く,布団を上げる)
※個別にいくつかに分けて書かれているが,実習の個々の目標と全体のねらい(1の領域選択の動機と問題意識)とが一致していて,その下位の具体的目標になっているか,あるいはその記述の順序に書かれているか
より具体的に(1つの目標に対して複数の方法が書かれていることが望ましい)
※準備で得た知識をどう実践に当てはめるかという観点も重要(程度と書き方に注意。問題意識のところで書いた点と抵触)。
○実習に向けての準備と心構えで区分した2〜4との関連性を強く意識して書くこと。