日々の成句
元々その時々の気分で予定表に思いついたことを書いていました。これからは成句も書いていこうかなと思っています。各種辞書にあたってから書いていますので,説明は一応信用して頂いても大丈夫と思います。実感に基づいて成句を選んでますので,比較的使えるものが多いかもしれません。
2011/06/11からその成句を思いついた出来事も記録していくようにしました。
最終改訂時刻
2020/09/23(水)
最新の成句
- ・永遠に生きるかのように学べ。明日死ぬかのように生きろ(えいえんにいきるかのようにまなべ。あすしぬかのようにいきろ)
- 言葉通りで、学びに終わりなし、日々後悔せぬように生きたまえ、ということだと思います。ガンジーの言葉とされています
2020/09/23(水)
- 時の流れ/努力/反省
<ア行>
- ・愛別離苦(あいべつりく)
- 八苦の一。愛する者と別れなければならない苦しみ。 2007/04/06(金)
- 別れ/無情//
- ・秋風と夫婦喧嘩は日が入ると止む(あきかぜとふうふげんかはひがはいるとやむ)
- 秋風は夜になると弱くなることが多いが,夫婦喧嘩も昼間は派手にやっていても,夜になれば仲直りすることが多い。[留萌海上保安部のHP] 2005/10/20(木)
- 仲直り/夫婦/天気/
- ・朝雨に傘いらず(あさあめにかさいらず)
- 朝雨はすぐにやんでしまうということ。 2005/04/15(金)
- 天気///
- ・朝に紅顔あって夕べに白骨となる(あしたにこうがんあってゆうべにはっこつとなる)
- 朝は血色のいい顔をしていた人が夕方には死んで白骨となること。転じて,この世の無常さ,人の命のはかなさを表す。[蓮如 白骨の章の一部「されば、朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり。」] 2007/05/05(土)
- 無情/不安/はかなさ/
- ・暑さも寒さも彼岸まで(あつさもさむさもひがんまで)
- 暑さも寒さも春秋の彼岸のころにはやわらいで,しのぎやすくなるということ。彼岸は春分の日・秋分の日を中日(ちゅうにち)とする各七日間。また,この時期に営む仏事。俳句では,単に彼岸といえば春彼岸のこと。秋分の日を中心にしたものは「秋彼岸」または「後(のち)の彼岸」という。 2004/08/09(月)
- 天気///
- ・あなたとは違う(あなたとはちがう)
- 福田首相の(突然の)辞任会見で,記者からの質問に対して,「『ひとごとのように』とあなたはおっしゃったけどね、私は自分自身のことは客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」。と答えたという。この答えを引き出したのは中国新聞の男性記者で,「総理の会見が国民にはひとごとのように聞こえる。辞任会見もそのような印象を持った」という質問だったという。[「」内は朝日新聞ashahi.com] 2008/09/02(火)
- 立腹/差別化//
- ・過ちては則ち改むるに憚ること勿れ(あやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ)
- 過ちを犯したらならば,すぐに改めたほうがよいということ。[論語 学而] 2006/02/16(木)
- やり直し/改悛/出直し/
- ・過ちを改めざるこれを過ちという (あやまちをあらためざるこれをあやまちという)
- 過ちを犯すのは誰にでもあることだが,過失を犯したと気づきながら,なおも改めようとしないことこそが真の過ちだということ。[論語] 2007/06/30(土)
- やり直し/改悛/叱咤/
- ・嵐の前の静けさ(あらしのまえのしずけさ)
- 変事の起る前の,一時の無気味な静穏さのたとえ。[広辞苑] 2007/09/05(水)
- 将来/不気味/異変/
- ・以心伝心(いしんでんしん)
- 思うことが言葉によらず,心から心へ伝わること。本来の意味は,禅家で言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。[広辞苑] 2008/11/14(金)
- 呼応/暗黙の了解/テレパシー/
- ・一円知行(いちえんちぎょう)
- 独裁的な力をふるうこと。元の意味は,中世,他人の支配をまじえず,単独で完全に所領を支配したこと。一円領知。[広辞苑] 2007/11/27(火)
- 独裁/ワンマン/同じ/
- ・一期一会(いちごいちえ)
- ただ一度限りの機会のこと。この機会を悔いの無いように過ごせと言うこと。茶会に臨む際には,その機会は一生に一度のものと心得て主客ともに互いに誠意を尽くすようにという教えより。 2005/02/16(水)
- ・一日三秋(いちじつさんしゅう)
- 1日会わないと3年もの間会わないように思うことから)非常に思い慕うこと。また、待ち遠しいこと。一日千秋(いちじつせんしゅう、いちにちせんしゅう)ともいう。また「三秋の思い」とも。(詩経(王風、采葛)[広辞苑第6版] 2010/11/04(木)
- 期待/渇望/願望
- ・一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり)
- 1年間の計画はその年の初めに決めておくのがよいということ。 [広辞苑第六版] 2011/12/31(土)
- 新春/決意/挫折
- ・一念発起(いちねんほっき)
- ただちに念願を起して,仏信仰の道に入ること。転じて,思い立ってあることを成し遂げようと決心すること。[広辞苑] 2008/01/09(水)
- ・一視同仁(いっしどうじん)
- すべての生きものを平等に愛する。同等に優遇すること。「聖人一視而同仁 セイジンはイッシにしてドウジン」〈韓愈・原人〉 [旺文社 漢字典第二版] 三笠宮寛仁(ともひと)親王が昨日逝去された際に産経新聞の記事で親王の人柄として使用されたキーワード 2012/06/07(木)
- 差別/博愛/分類
- ・一身上の都合(いっしんじょうのつごう)
- そのひと個人に関する都合。辞退するときの常套句。12月も押し迫った時に自ら推した自民政調会長の本間氏が不祥事で辞任した際の記者会見で,阿倍首相が13回も使ったという。もう少し早い時期であれば流行語大賞になったかも。 2006/12/25(月)
- ・一炊の夢(いっすいのゆめ)
- 人生の栄華ははかないということ。唐の盧生(ろせい)という青年が趙の都の邯鄲(かんたん)で道士の枕をかりて寝たところ、人生1代の栄華を夢に見たが、さめてみれば、たきかけの粟がまだ煮えきらないくらいの短い時間であったという故事から。[広辞苑]。また上記の故事より邯鄲の夢,盧生の夢とも言う。2006/08/22(火)
- ・一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
- 小さい,弱いものにも,それなりの意地は有るものだということ。 2004/09/18(土)
- ・一定の目処がついたら…(いっていのめどがついたら)
- 目処は物事の見通し、あるいは目指すところ(大辞泉)であるが、「一段落したら」に同じ。 2011/08/23(火) ※2011年春に 菅首相が総理の座をなかなか降りないことの理由として繰り返し言っていた言葉。産経新聞によれば、小学生が宿題をやらない理由として挙げていたという。
- 独善/執着/言い訳
- ・一時違えば三里の遅れ(いっときちがえばさんりのおくれ)
- わずかな遅れが、大きく結果に影響するということ。逆に、大差がついているように思えても、短時間で回復できるということ。原意は一時(=約2時間)出遅れれば、距離にして三里も遅れるということから。 2010/04/20(火)06:26:41
- 準備/先行/心がけ
- ・今更に何か惜しまん神武より二千年来暮れてゆく年(いまさらになにかおしまんじんむよりにせんねんらいくれてゆくとし)
- 年月が流れ過ぎゆく年を惜しむことが多いが年の終わりは二千年来繰り返されているのでいまさらどうということもないだろうということ。太田蜀山人の作らしいです。 2006/12/21(木)
- ・未だ木鶏たりえず(いまだもっけいたりえず)
- 双葉山が69連勝後に安芸ノ海に破れた後に、言ったとされ有名になった言葉。木鶏は、元来、荘子が言ったとされ、最強の闘鶏は木鶏であると言ったことによるという。 2010/11/16(火)
- 平常心/焦り/悟り
- ・言わぬが花(いわぬがはな)
- 口に出して言わない方が味わいもあり、さしさわりもなくてよいということ。。{大辞泉} 2011/07/05(火)※2011/07/04に 松本復興相が宮城、岩手両県の訪問時に「知恵を出さないやつは助けない」などと発言。あちこちからバッシングを受け、結局本日辞任。
- 災い/沈黙/破滅
- ・魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
- 相手がその気になれば,こちらもそれに応ずる用意があるということ。好意について言うことが多いでしょう。[魚に心あれば、水にもそれに応ずる心があるの意。もと「魚、心あれば、水、心あり」の形だったもの=広辞苑第4版] 2008/11/12(水)
- 呼応/好意/交換条件/
- ・右顧左眄(うこさべん)
- 周囲の様子をうかがってばかりいて決断をためらうこと。右をふりむき,左を流し目で見る意味。左顧右眄ともいう。 2009/10/28(水)
- 人目/迷い/意志
- ・雨天の友(うてんのとも)
- 逆境の時に支持してくれる友人。また、厳しい忠言をしてくれる友人。 三木武夫元首相の言葉とされる(デジタル大辞泉)。 2010/06/26(土)
- 不安/救い/サポート
- ・烏兎匆々(うとそうそう)
- 歳月が過ぎ去るのが早いということ。烏兎は金烏玉兎(きんうぎょくと)の略で,中国の伝説では太陽には3本足の烏(からす)が,月には兎(うさぎ)がいるということから日と月,歳月の意味。匆匆はあわただしいということ。[広辞苑 他] 2006/12/16(土)
- ・運は天にあり(うんはてんにあり)
- 運命は天の定めることであって人の力では左右されないということ。 2012/08/06(月)
- 努力/不幸/あきらめ
- ・運否天賦(うんぷてんぷ)
- 人の運不運は天のなすところである。運を天に任せること。 2007/03/17(土)
- 努力/不幸/あきらめ
- ・栄枯盛衰(えいこせいすい)
- 人の一生や世の中は、盛んな時もあれば衰える時もあるということ。[広辞苑第六版] 2012年12月16日の衆議院選挙で自民と民主が3年前とちょうど逆転したみたいな結果になりました。現職大臣が続々落選しました。
2012/12/18(火)
- はかない/無常/逆転
- ・猿猴捉月(えんこうそくげつ)
- 身のほどをわきまえず,無謀なことをして失敗することのたとえ。「えんこうつきをとらう」 猿猴は猿の総称。猿が井戸の水にうつる月を取ろうとして木に登ったが,枝が折れて溺死したという故事(僧祇律の寓言)から。 2007/08/09(木)
- 身の程知らず/思い上がり/失敗/
- ・燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのしをしらんや)
- 小人物は大人物の遠大な志を知ることができない。元の意味は,小さな鳥には大きな鳥の志はわからない。[史記陳渉世家] 2007/02/24(土)
- ・縁無き衆生は度し難し(えんなきしゅじょうはどしがたし)
- 人の話を聞かない者は救いようがないということ。仏の広大な慈悲をもっても仏縁のない人は救えない。そのような人がこの世にはいるものだという諦観(ここは自分の勝手な解釈)。2004/12/07(火)
- ・オウム返し(おうむがえし)
- 人から言いかけられた言葉を、そっくりそのまま返答すること。[広辞苑第六版] ※自閉症の子どものことばの障害の一つと言われる。 ※元オウム真理教の逃走中の平田信容疑者が昨年大晦日に警視庁に出頭したが、追い返され、最終的に丸の内署に自首したという。このことも「オウム返し」と言う。 2012/01/05(木)
- ポカ/決意/見逃し
- ・お上の事には間違いはございますまいから(おかみのことにはまちがいはございますまいから)
- 森鴎外「最後の一句」にある言葉。自分ら子どもの命と引き替えに父の助命を願い出た長女が,奉行の佐佐の「そんなら今一つお前に聞くが、身代わりをお聞き届けになると、お前たちはすぐに殺されるぞよ。父の顔を見ることはできぬが、それでもいいか。」との吟味に答えた言葉。[青空文庫 新仮名遣い]。 2008/06/30(月)
- 信頼/政府/役人/
- ・鬼も十八番茶も出花(おにもじゅうはちばんちゃもでばな)
- 鬼でも年頃になれば美しく見え,番茶も出ばなはかおりがよい。どんな女性でも年頃には女らしい魅力が出るということ。 2007/12/11(火)
- ・怨憎会苦(おんぞうえく)
- 八苦の一つ。怨み憎む者に会わなければならない苦しみ。2006/11/07(火)
<カ行>
- ・鎧袖一触(がいしゅういっしょく)
- 圧倒的な強さで勝つこと。鎧(よろいの)袖でちょっと触れる程度の力で,たやすく相手を打ち負かすこと。 2007/10/31(水)
- ・階前の梧葉已に秋声(かいぜんのごようすでにしゅうせい)
- 階段の前の青桐(あおぎり)の葉には、もう秋風の音が聞かれるように、月日は早く過ぎ去ってしまうものである(http://www.kangin.or.jp/what_kanshi/kanshi_A02_1.htmlより)。「少年老い易く学成り難し」から始まる朱子「偶成」の終わりの句とされる(異論もある)。全文は
「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず。未だ覚めず池塘春草の夢、階前の梧葉已に秋声。」であり、どの句も有名である。
2017/08/23(水)
- 時の流れ/後悔/鞭撻
- ・臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
- 将来の成功を期して苦しい中もがんばり続けること。元意は,仇をはらそうと長い間苦心・苦労を重ねること。薪の上に伏し,苦い肝をなめることにより,意志を保とうとしたということ。春秋時代,呉王夫差(ふさ)が越王勾践(こうせん)を討って父の仇を報じようと志し,常に薪の中に臥して身を苦しめ,また,勾践が呉を討って会稽(かいけい)の恥をすすごうと期し,にがい胆を時々なめて報復を忘れまいとした故事から。[広辞苑第5版] 2009/08/03(月)
- 我慢/努力/忍耐
- ・隔靴掻痒(かっかそうよう)
- 物事の核心に触れる一歩手前でとどまって,もどかしく感じられること。[靴の上からかゆいところをかくが原意] 2005/10/19(水)
- ・門松は冥土の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし(かどまつはめいどのたびのいちりづか、めでたくもありめでたくもなし)
- 皆がプラスと考え、浮かれることにも、マイナスの面があることのたとえ。[《一休の狂歌で「めでたくもありめでたくもなし」と続く》めでたい門松も、それを立てるたびに年を重ねるから、次第に死に近づく標示ともみられるということ](Goo辞書より) 2014/01/01(水)
- 正月/気の持ちよう/逆説
- ・禍福は糾える縄のごとし(かふくはあざなえるなわのごとし)
- この世の幸不幸は、より合わせた縄のように、常に入れかわりながら変転する意。[史記南越伝、賛「禍に因よりて福と為なす、成敗の転ずるは、譬うれば糾えるなわの若ごとし」] {広辞苑第6版} 2010/02/21(日)
- 警戒/反省/自粛
- ・汗顔の至り(かんがんのいたり)
- 恥ずかしさの余り、顔に汗を一杯かくこと、またその状態にいること。[新明解国語辞典] 2009/12/26(土)
- 恥/恐縮/身の置き所
- ・永遠に生きるかのように学べ。明日死ぬかのように生きろ(えいえんにいきるかのようにまなべ。あすしぬかのようにいきろ)
- 言葉通りで、学びに終わりなし、日々後悔せぬように生きたまえ、ということだと思います。ガンジーの言葉とされています
2020/09/23(水)
- 時の流れ/努力/反省
- ・勧善懲悪(かんぜん‐ちょうあく)
- 善事をすすめ,悪事をこらしめること。2006/09/16(土)
- ・カンダタ(かんだた)
- 芥川龍之介「蜘蛛の糸」に登場する、その生涯において1つだけ良いことをして、お釈迦様に情けをかけられる悪人の名前。結局極楽への蜘蛛の糸に亡者が多数群がり、この蜘蛛の糸が切れるのではないかと利己的な考えを口に出したとたん、糸が切れて地獄へ真っ逆様に。 2011/08/19(金)※2011年夏に 菅首相が大変なバッシングにもめげず、総理の座をなかなか降りないことから思いだした(菅ダタか)。今日現在で総理の座という蜘蛛の糸に群がろうと手を上げたのが4名。後2名も考え中とのこと。
- 独善/執着/見苦しさ
- ・艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)
- 多くの艱難(=目的を果たすまで,あるいは更なる発展を遂げるまでに経験する,言葉に言い尽くせない苦労)を乗り越えてこそ人は立派になる。 2005/01/11(火)
- ・気宇壮大(きうそうだい)
- 度量や心意気が非常に大きいこと。物事に対する心の持ち方が極めて大きいこと。2005/12/25(日)
- ・奇貨居くべし(きかおくべし)
- 得がたい機会だから逃さず利用すべきだということ,元は珍しい品物であるから,今買っておいて後日利益を得るがよいということ〔秦(シン)の相となった呂不韋(リヨフイ)がまだ商人だった頃,趙(チョウ)の人質になっていた子楚(始皇帝の父)を見てこれをうまく利用しようとして言った語という。[史記 呂不韋伝] 2005/03/05(土)
- ・危機一髪(ききいっぱつ)
- 髪の毛1本ほどのわずかな差のところまで危機がせまること。あぶないせとぎわ。なおOO7のシリーズの副題で危機一発というのがあったが,そちらはもじり。 2010/01/05(火)
- 崖っぷち/恐怖/寸前
- ・聞く耳を持たなくなった(きくみみをもたなくなった)
- (自分の言うことを)聞いてもらえなくなったということ。第93代内閣総理大臣の退陣表明で述べた言葉。「国民の皆さんが聞く耳を持たなくなってしまった」{退陣表明は2010年6月2日。歴史的政権交代の後8ヶ月半の任期} 2010/06/03(木)
- 真実/政治/処世
- ・木仏金仏石仏(きぶつかなぶついしぼとけ)
- 情に動かされない人、また融通のきかない人のこと。 2010/04/13(火)
- 頑固/一徹/木石
- ・胸中成竹あり(きょうちゅうせいちくあり)
- 事を行なう前から成功の見込みがあるということ。竹の絵を描く前に、胸の中にその構図ができているということ。 [旺文社漢字典第2版] 2011/11/30(水)
- イメージ/絵コンテ/完成
- ・曲学阿世(きょくがくあせい)
- 学者としての良心を曲げてまで,為政者(当事者)や大衆の御機嫌取りにうき身をやつす学者のこと。[新明解第五版] 2005/09/06(火)
- ・行住坐臥初心を忘れず(ぎょうじゅうざがしょしんをわすれず)
- 常に初心を忘れないということ。行住坐臥は日常と言う意味。また、「{仏} 行くことと止まること,坐ることと横になること,の四つの動作。日常の立ち居振る舞い。四威儀。」[大辞林] 行住坐臥は吉川英治『宮本武蔵 完全版』の中にあった句 2013/11/13(水)
- 精進/心構え/頑張り
- ・苦あれば楽あり、楽あれば苦あり(くあればらくあり、らくあればくあり)
- 一生懸命がんばっていると良いことがおきるし、その逆もあるということ 2013/11/21(木)
- 因果応報/研究/小物
- ・空谷の跫音(くうこくのきようおん)
- 寂しい時のうれしい訪れやうれしい便りがあること。[自分以外にだれもいない谷にどこからかたずねて来る人の足音が聞こえてくることの意] 2005/06/17(金)
- ・国破れて山河あり(くにやぶれてさんがあり)
- 国は滅亡したけれど、山や川は元の姿をとどめている。人間の創るものは壊れるけれど、自然は変わらずそこにあるということ。[杜甫の五言律詩「春望」の最初の一句] 2011/06/11(土)※「国破れて管が在り」という地口がインターネットで流れていた。
- 普遍/慰安/破滅
- ・苦は楽の種,楽は苦の種(くはらくのたね,らくはくのたね)
- 現在の苦労は後日の幸福のもととなり,現在の楽は後日の苦労のもとともなるということ。目先のことだけを考えてはいけないという教え。 2004/08/18(水)
- ・求不得苦(ぐふとくく)
- 八苦の一。求めるものの得られない苦しみ。 2006/11/24(金)
- ・君子は豹変す(くんしはひょうへんす)
- 〔態度・意見などが〕がらりと変わること。もとは良い方に変わることを言った。[新明解第五版]。原義は,君子は過ちをすみやかに改め,善に移ることがはっきりしているということ。[大辞林] 2005/09/17(土)
- ・群盲象を評す(ぐんもうぞうをひょうす)
- 凡人は大きなもの(世界規模の現象、大事業・大人物など)の一部しか理解できないというたとえ。評論家等が、同じ現象に対して全く異なる意見を言う場合などにも揶揄的に使う。元の意味は多くの盲人が象に触った時に、象のどの部位(鼻、耳、足、尾、腹…)に触ったかによってそれぞれが象は太い綱、団扇、柱、箒、壁、…のような生物と語ったという仏教説話による。最近は差別的であるとして避けられる傾向にある。 2009/12/07(月)
- 視野/見解/シニカル
- ・君子人の美を成し人の悪を成さず。小人これに反す(くんしひとのびをなしひとのあくをなさず。しょうじんこれにはんす)
- 立派な人は他人を美しく良い人にしようとし,他人を悪くはいわない。心の小さい人はそれと反対の事をする。 2006/05/18(木)
- ・経験したことのない大雨(けいけんしたことのないおおあめ)
- 2012/07/12(木)前後に、九州地方を中心に非常に強い雨が降り、それを気象庁がこのような表現をしました。 産経新聞によると豪雨で17名死亡、9名が行方不明 2012/07/13(金)
- 気象/災害/初
- ・鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
- 大きな集団のしりについているよりは,小さな集団でも,そのかしらとなったほうがよい。[戦国策{韓策}・史記{蘇秦伝}] 2005/02/24(木)
- ・下戸の建てたる倉もなし(げこのたてたるくらもなし)
- 下戸は酒を飲まないから金がたまりそうなものだが,だからといって蓄えて倉を建てたという話も聞かない。酒飲みが自己弁護のためや下戸をからかって言うことば。 2005/07/16(土)
- ・下種の勘繰り(げすのかんぐり)
- 下種(心のいやしいこと,またそのような者,元々は身分の低い者の意味)は他人も自分と同類とみなして,見当違いの邪推をするものである。 2007/02/24(土)
- ・牽強付会(けんきょうふかい)
- 自分の都合のいいように強引に理屈をこじつけること。 2008/03/24(月)
- 強権/正当化/歪曲/
- ・言行不一致(げんこうふいっち)
- 自分の言葉通りに行動できないこと。矛盾があること 2010/06/08(火)
- 不安/口先/行為
- ・乾坤一擲(けんこんいってき)
- 運命をかけて,のるかそるかの勝負をすること。 2007/12/01(土)
- ・光陰矢のごとし(こういんやのごとし)
- 月日のたつのは早いということ。[「光」は日,「陰」は月の意] 2004/08/15(日)
- ・後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)
- いくら後悔しても取り返しがつかないから,何かをする前には十分に考えてからしなさいという教訓。 2005/03/01(火)
- ・恒産なきものは恒心なし(こうさんなきものはこうしんなし)
- 一定の安定した資産収入のない者は変らぬ道徳心を持てない。生活が安定していないと精神的に安定しない。[孟子滕文公上] 2006/01/11(水)
- ・巧言令色鮮矣仁(こうげんれいしょくすくなしじん)
- 口先がうまく,顔色をやわらげて人を喜ばせこびへつらうものは,仁の心がすくない。口が達者な者は,誠意がたりない。[論語{学而}] 2007/12/11(火)
- ・光風霽月(こうふうせいげつ)
- 心がさっぱりと澄み切ってわだかまりがなく、さわやかなことの形容。日の光の中を吹き渡るさわやかな風と、雨上がりの澄み切った空の月の意から。また、世の中がよく治まっていることの形容に用いられることもある。2015/10/07(水)
- おだやか/無欲/平和
- ・五陰盛苦(ごおんじようく)
- 八苦の一。五陰から生ずる心身の苦しみのこと。人には色・受・想・行・識からなる五陰(=五蘊ごおんとも言う)があり、これらの五陰から起こる本能的な欲求が原因で生じる苦しみのこと。 色は物(肉体)、受は感受性、想は思いめぐらすこと、行は行動、識は知識・経験のこと。「蘊」とは広辞苑によれば、梵語skandha 集合体のこと 2010/01/30(土)
- 辛抱/つらさ/悩み
- ・壷中天(こちゅうのてん)
- 酒を飲んで俗世を忘れる楽しみ,また別天地または別世界のこと。さらに、きわめて狭い所のたとえ。後漢の費長房が薬売りの老人壷公ココウに頼んでつぼの中に入れてもらい、そのつぼの中の別天地に遊んだという故事による。壷天。〈後漢書・費長房伝〉 [旺文社 漢字典第二版] 2012/03/05(月)
- 極楽/コンパ/飲酒
- ・克己復礼(こっきふくれい)
- 私欲にうち勝ち礼儀をふみ行うようにすること。[論語顔淵 克己復礼為仁] 2006/12/15(金)
- ・刻苦精励(こっくせいれい)
- 自らを苦しめ努力すること。苦しみに耐えて励むこと。刻苦勉励(こっくべんれい)とも言う。刻苦だけでも使える。 2005/07/19(火)
- ・五風十雨(ごふうじゅうう)
- 五日目に風が吹き,十日目に雨が降ること。農作などに好都合の順当な気候の形容, また世の中の太平なこと。 2004/09/22(水)
- ・コンピュータは思った通りに動かない。命令したとおりに動く(こんぴゅーたはおもったとおりにうごかない。めいれいしたとおりにうごく)
- 字句通りです。何度も何度も真実だと思い知らされます。[作者不詳]。 2007/07/10(火)
<サ行>
- ・三寒四温(さんかんしおん)
- 三日寒い日が続くと四日暖かい日が続くと言うこと。冬季、シベリア高気圧が一週間ぐらいの周期で寒気を吹き出すために生ずる現象。中国東北部や朝鮮でいわれた言葉で,日本の太平洋側でもこの傾向が見られる。 2005/02/25(金)
- ・山紫水明(さんしすいめい)
- 山や川の景色がこの上もなく美しいことの形容。山は紫にかすんで見え,川の水は清らかに澄みきってみえるという意から。 2006/10/05(木)
- ・三人市虎を成す(さんにんしこをなす)
- 「市に虎あり」ともいう。 事実無根の風説も,言う人が多ければついには人をまどわすに至るということ。虎が市にいるはずはないとわかっていても,そう主張する者が大勢いれば,ついには信じてしまうという故事より。[戦国策魏策] 2005/04/13(水)
- ・自家薬籠(じかやくろう)
- 自分の家の薬箱。通常は「自家薬籠中の物」というように使用する。思うままにつかいこなせるもの。またいつでも自分のために使える物や人のことをさす。 2009/04/05(日)
- 利用/自在/手足
- ・色即是空(しきそくぜくう)
- この世のものは全て不変的な実体がないということ。確かなものは何も無いという諦観の気持ちで使われることが多い。お釈迦様の言葉といわれる。ちなみに広辞苑では「色(しき)とは現象界の物質的存在。そこには固定的実体がなく空(くう)であるということ[般若心経]」となっていた。2006/10/04(水)
- ・四苦八苦(しくはっく)
- 非常な苦しみ。また、さんざん苦労すること。元は仏教用語で,生・老・病・死の四苦に,愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦を合せたもの。人生の苦の総称。[広辞苑第5版] 2009/08/08(土)
- 苦悩/奮闘/あがき
- ・獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)
- 〔仏の弟子でありながら仏法に害をなすものの意〕 その組織の内部からわざわいを起こすもの。[新明解国語辞典] 2010/11/15(月)
- 裏切り/有害/背徳
- ・親しき中にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)
- 親密過ぎるのはかえって不和のもとだから、親密な中にも礼儀を守るようにしなさいということ。「親しき中に垣(カキ)をせよ」も同義。[広辞苑第4版] 2004/11/17(水)
- ・死中生あり(しちゅうせいあり)
- 死を覚悟して事に望むときにこそ要求がかなうということ。上杉謙信の言葉とされる。[生中に生なし死中に生あり] 2009/10/31(土)
- 必死/勝負/無心
- ・七転八倒(しちてんばっとう)
- (転んでは起き、起きては転ぶことから)苦しくて転げ回ること。 2004/08/26(木)
- ・社保庁が振り込め詐欺とは気がつかず(しゃほちょうがふりこめさぎとはきがつかず)
- 社会保険庁が5000万人分もの年金記録が宙に浮き,その結果年金がもらえない人が大量に出そうだとの報道がありましたが,これを皮肉った川柳がどこかの新聞に載ったとのことです。[ラジオ情報]。 2007/06/01(金)
- ・十年一日(じゅうねんいちじつ)
- 長い年月の間も変らず同じ状態であること。 2006/10/25(水)
- ・十年一事,天才に近し(じゅうねんいちじてんさいにちかし)
- 十年の間一つのことをやり続けると,凡人でも天才かと思えるようなすばらしい業績を残せるということ(土井晩翠「十年一事庶幾天才」)東北大学学位記授与式で,総長が引用した言葉。元同大学の黒田正典先生が旧制二高の卒業時に,当時教師であった土井晩翠に一言ねだった時に,少し考えて晩翠が言ったのがこの言葉,「十年一事庶幾天才」であったとのこと。 2005/03/25(金)
- ・愁眉を開く(しゅうびをひらく)
- 状態が好転して、やっと安心すること。愁眉とはうれいにしかめた眉(まゆ)。心配事のあるような顔つきのこと。 2011/04/04(月)
- 安堵/不安解消/改善
- ・春日遅々(しゅんじつちち)
- 春の日はうららかで,のどかである様子。春の日が暮れるのが遅いこと。[詩経 「春日遅々として卉木萋萋(きぼくせいせい)たり」] 2007/05/17(木)
- ・正直の頭に神宿る(しょうじきのこうべにかみやどる)
- 正直な人には神の加護がある。正直が一番である。 2007/01/17(水)
- ・生者必滅会者定離(しょうじゃひつめつえしゃじょうり)
- 生あるものは必ず死に,会うものは必ず別れる運命にあるということ。世の中の無常なことをいう語。2006/01/20(金)
- ・小人閑居して不善をなす(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)
- 器量の小さい人はひまでいると,ついよくないことをする。[大学] 2007/06/18(月)
- ・少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)
- 月日のたつのは早く、まだ若いと思っているうちに年をとってしまうが、学問はなかなか成就し難い。だから若いうちから、一刻もむだに過ごすことなく学問に励まなければならないということ〔朱熹「偶成」〕(大辞林より) 2014/10/30(木)
- あきらめ/いらだち/
- ・勝負は時の運(しょうぶはときのうん)
- 勝敗はその時の運次第であり,強い者がいつも順当に勝つとは限らない。勝敗は時の運とも言う。 2007/10/17(水)
- ・諸行無常(しょぎょうむじょう)
- この世の中のあらゆるものは変化し生滅してとどまらず,はかないこと。 2007/01/12(金)
- ・諸法無我(しょほうむが)
- あらゆる事物には、永遠・不変な本性である我(が)がないということ,いかなる存在も永遠不変の実体を有しないということ。三法印(さんぼういん=仏教の思想を特徴づける三つの基本的な主張)のひとつ。 2008/05/17(土)
- 無常/はかなさ/虚無/
- ・心機一転(しんきいってん)
- ある動機からすっかり心持の変ること。 2005/04/12(火)
- ・シンジテマシタ(しんじてました)
- 日本ハムファイターズ監督ヒルマンが,パリーグのクライマックスシリーズで優勝インタビューを受けたときの第一声。昨年はシンジラレナイだった。 2007/10/19(金)
- ・シンジラレナイ(しんじられない)
- 北海道日本ハムファイターズのヒルマン監督のせりふとして有名。リーグ優勝したときの第一声。その後日本シリーズを制したときの第一声にもなった。2006/10/27
- ・人生楽ありゃ苦もあるさ(じんせいらくありゃくもあるさ)
- ご存じ水戸黄門の主題歌(ああ人生に涙あり)冒頭の句です。そのままです。 2010/01/23(土)
- 流転/辛抱/つらさ
- ・心頭滅却すれば火もまた涼し(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし)
- 無念無想の境地にあれば、どんな苦痛も苦痛と感じないということ。〔一五八二年甲斐国の恵林寺が織田信長に焼き打ちされた際、住僧快川(かいせん)がこの偈(げ=経文で、仏徳をたたえ、または教理を説く詩)を発して焼死したという話が伝えられる〕。なお,心頭とは心の中のこと。心と頭ではない。 2004/08/05(木)
- ・身土不二(しんどふに)
- 人と環境とは切り離して考えることはできないということ。仏教用語。「身」(今までの行為の結果=正報)と、「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は切り離せない(Wikipedia)ということから。「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い」というように使われた結果,料理店の名前としても使われることがある。 2009/07/04(土)
- 交互作用/不可分/一部
- ・末の露,本の雫(すえのつゆもとのしずく)
- 人の命には多少長い短いの差はあるものの,いずれはなくなってしまうはかないものであるということ。葉末の露も,根本にある雫も遅かれ早かれ消えてしまうの意から。 2006/07/07(金)
- ・3S(すりーえす)
- アメリカのオバマ大統領が唱えるスローガン。3Sとは,Speedy,Substantial,Several Years(スピーディに、本質的・実質的に,数年の間に)だそうです。今までは3T(Timely, Targeted, Temporary)だったとのこと。
2009/01/28(水)
- 決意/実行/スローガン
- ・晴好雨奇(せいこううき)
- 晴れていても雨が降っても,どちらでも景色が良いこと。奇は風変わりであること。晴好雨奇晴れ良し雨も又乙。 2007/04/28(土)
- ・せいぜい頑張って下さい(せいぜいがんばってください)
- 福田元首相が,北京オリンピックに向かう選手団に向かって言ったとされる言葉。「せいぜい」の意味が2とおりにとれるが,現在では否定的なニュアンスが強いように思われるため,波紋を呼んだ。 2008/11/17(月)
- 両面的意味/捨て台詞/不適切/
- ・青天の霹靂(せいてんのへきれき)
- 突然起きる大事件のこと(青天ににわかに起るかみなりの意味)。青天であって晴天ではないことに注意。 2007/02/16(金)
- 予想外/激変/驚き/
- ・雪隠虫も所贔屓(せっちんむしもところびいき)
- どんな場所でも住みなれた所はよいと思うのが人情であることのたとえ。2007/12/11(火)
- ・千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから)
- 遠い旅路も足もとの一歩から始まる。すなわち遠大な事業も手近なことから始まる。(老子第64章)[広辞苑第6版]〜イチローの大リーグ10年連続200安打達成の記録を見て〜 2010/09/24(金)
- 努力/着実/遠大
- ・千三(せんみつ)
- (真実なのは千のうちわずかに三つだけという意) うそつき。ほらふき。 2008/04/19(土)
- ・前門の虎,後門の狼(ぜんもんのとら,こうもんのおおかみ)
- 一つの災いを逃れても,さらに他の災いにあうことのたとえ。2006/08/30(水)
<タ行>
- ・他山の石(たざんのいし)
- 「他人の良いところ」や「お手本」という意味として肯定的に使われることが多いように思われるが、元々は逆に否定的な意味(「粗悪な石」)である。「他山の石以て玉を攻(おさ)むべし」が出典であり,他人の愚かな行いも参考になるよ,ということ。なお、広辞苑では,「(よその山から出た粗悪な石でも、自分の宝石を磨く役には立つという意から) 自分より劣っている人の言行も自分の知徳を磨く助けとすることができる[詩経小雅、鶴鳴]」と説明されている。 2010/01/05(火)
- ・他人の空似(たにんのそらに)
- 血筋のつながっていない者が偶然によく似ていること。(デジタル大辞泉) 2012/07/24(火)
- 類似/意図/
- ・知足安分(ちそくあんぶん)
- 現状を満ち足りたものとして不満を持たないこと。足(た)るを知り,分に安(やす)んずの意味。知足は老子第三十三章「知足者富」から。[広辞苑第5版] 2009/05/26(火)
- 身分相応/満足/幸福
- ・中人以下に上を語らず(ちゅうじんいかにうえをかたらず)
- 人に物事を教えるには,相手の能力によらねばならない。その事柄に関して(中以上の人には上のことを話してもよいが,)中以下の人には上のことを話さないほうがよい。[子曰中人以上,可以語上也,中人以下,不可以語上也] 2007/10/04(木)
- ・朝三暮四(ちょうさんぼし)
- 目先の違いにこだわって,同じ結果となるのに気がつかないこと。春秋時代,宋の狙公(そこう)が,手飼の猿にトチの実を与えるのに,朝に三つ暮に四つとしたところ猿たちは少ないと怒り,朝に四つ暮に三つとしたら大いに喜んだという故事より。[列子黄帝] 2006/09/12(火)
- ・梅雨明け十日(つゆあけとおか)
- 梅雨明け後の一週間から十日ほどは、太平洋高気圧に大きく覆われて気温の高い夏らしい晴天が安定して続くことが多い。 2012/07/18(水)
- 気象/猛暑/四季
- ・亭主の好きな赤烏帽子(ていしゅのすきなあかえぼし)
- 一家の主人の好むものは、たとえ笑われるような異様な物事でも、家族はこれに従うものであるとの意(広辞苑第6版)。現在の語感では、配偶者の趣味に合わせることをやや自嘲気味にいうことではないでしょうか。なお、烏帽子は、神主さんがかぶっているイメージですが、昔は礼装として普通に着用していたそうです。黒いのが普通。 2013/03/09(土)
- 嗜好/無理強い/家内平和
- ・天災は忘れた頃にやってくる(てんさいはわすれたころにやってくる)
- 自然災害はその被害を忘れたときに再び起こるものだということ。寺田寅彦が言ったとされ、中谷宇吉郎他が広めたと言われているが、異説もあるらしい。
2018/09/07(金)
- 時の流れ/災害/反省
- ・天地否(てんちひ)
- すべてが行きづまりで、事がはかどらず,苦労が多く、正当な意見も通らない,努力しても認められない八方塞がり状態。[易経] 2007/11/06(火)
- ・天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)
- どんな小さな悪事でも天罰をまぬがれることは出来ないということ。天網は老子に出ている語で,天が悪を見張るべく張りめぐらした網の意。[新明解国語辞典] 2006/12/12(火)
- 露見/摂理/正義
- ・同床異夢(どうしょういむ)
- 身は共にありながら互いに心が離れること。転じて,共に事をなしながら究極の考えや目的がことなること。 2005/10/03(月)
- ・道聴塗説(どうちょうとせつ)
- 道ばたで聞きかじったことを、すぐにまた道ばたで自説のように、他人に話すこと。有意義なことを聞いても表面だけとらえて、すぐに他人に受け売りすること。また、いいかげんな受け売りの話。[「論語」陽貨から]デジタル大辞泉)
2015/07/31(金)
- 訳知り/半可通/評論家
- ・十日の菊(とおかのきく)
- 時期遅れで訳に立たないこと。菊は九月九日の重陽の節句に用いるもので、九月十日では間に合わないことから(故事ことわざ辞典http://kotowaza-allguide.com/mu/muikanoayame.htmlより)。六日の菖蒲とセットで使われることも多い。2016/08/24(水)
- 役立たず/時期/遅刻
- ・どじょうは金魚になれない(どじょうはきんぎょになれない)
- 相田みつを「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」を引用して、新総理候補者であった野田佳彦が言ったとされる言葉。含意は、自分は自分であり、自分に忠実であり続けることが重要であるということか。 2011/09/03(土) ※2011年9月2日に野田佳彦が第95代の首相に任命された。
- 自己同一性/身の丈/
- ・年寄半日仕事(としよりはんにちしごと)
- 80歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんが登頂成功の記者会見で、成功の秘訣として語った言葉 2013/07/03(水)
- 自然体/頑張り/年齢
- ・捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
- 不確実な事柄に期待をかけて,それをもとにした計画をあれこれ考えること。まだ捕えないうちから狸の皮の売買を考えることから 。 2006/09/26(火)
<ナ行>
- ・内清外濁(ないせいがいだく)
- 心の中は清いが、外面は世俗にまみれているさまを装うこと。安易に正義心などを見せて危険な目にあうことなく、身を全うする生き方[岩波ことわざ辞典・四字熟語辞典]。 2010/04/23(金)
- 真実/政治/処世
- ・泣き面に蜂(なきっつらにはち)
- 泣き面を蜂が刺すということから, 不運の人にさらに苦痛や不幸が重なることをさす。 2007/07/21(土)
- ・情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)
- なさけを人にかけておけば、自分によい報いが来る。人に親切にしておきなさいということ。 なお、情けは人のためにならない(ので情けをかけるな)という意味での使い方は元来誤用だったが,現在では,ほぼこちらの意味でも同程度に使用されるという。 2007/02/17(土)
- ・怠け者の足から鳥が起つ(なまけもののあしからとりがたつ)
- 普段怠けているものは何か事が起こるとあわて出す。 2006/05/03(水)
- ・怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)
- ふだん怠けている者が,他の人は休む節句の日に,ことさら忙しそうに働くこと。 2005/03/03(木)
- ・人間、嘘ついてはいけません(にんげん、うそついてはいけません)
- 2011年6月2日管内閣不信任案の決議に先立って、鳩山元首相が(結果的に不信任が否決される奇策となった)管首相の退陣表明をする際に、退陣期限についての文書を求めたが、自分を信じてくれという首相の言葉を信じて、あいまいなままにしたという(産経新聞)。それが結果的に裏切られた形になった鳩山元首相が言った言葉。 2011/06/03(金)
- 不信/皮肉/真実
- ・人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
- 一見すると不幸なことがしあわせになり,またその逆にしあわせと思われることが不幸になるか,前もって知ることが出来ないこと。塞翁が大事にしていた馬が逃げたが,北方の駿馬を率いて戻って来た。喜んでその馬に乗った息子は落馬して足を折った。しかしそのために戦士とならず命長らえたという故事による。[淮南子人間訓] 2004/09/03(金)
- ・願わくば,我に七難八苦を与えたまえ(ねがわくば,われにしちなんはっくをあたえたまえ)
- 山中鹿介が,尼子再興のため三日月に祈ったと伝えられている言葉。願いを叶えるためには苦労は厭わないということ。 2009/04/16(木)
- 誓い/トラブル/自虐
- ・涅槃寂静(ねはんじゃくしょう)
- 煩悩を断じた悟りの世界は、心の静まった安らぎの境地であるということ。三法印(さんぼういん=仏教の思想を特徴づける三つの基本的な主張)のひとつ。 2007/01/16(火)
- ・年々歳々花相似たり(ねんねんさいさいはなあいにたり)
- 「歳々年々人同じからず(さいさいねんねんひとおなじからず)」が続き,花は毎年同じように咲くがその花を見る人は年々変わる,という世のはかなさをうたった詩。[歌劉廷芝・代悲白頭翁詩] 2006/04/04(火)
<ハ行>
- ・馬耳東風(ばじとうふう)
- 人の意見や批評などを,聞き流すこと。馬の耳に東風の吹く意。春風が吹くと人は喜ぶが馬は何の感動も示さないことから。[広辞苑] 2007/06/28(木)
- ・馬上枕上厠上(ばじょうちんじょうしじょう)
- ものを考えるのには,乗り物に乗っているとき,横になっているとき,トイレにいるときが良い。元は北宋の欧陽修が文章作りの際の三上(さんじょう)として言ったとされているらしい。そういえば,トイレは空想(クソー)と思考(シッコー)の場所である,というのもありました。 2007/03/20(火)
- ・白駒の隙を過ぐるが如し(はっくのげきをすぐるがごとし)
- 歳月の過ぎ去ることの早いたとえ。文字通りには白馬が壁の隙間(すきま)の向う側を走り過ぎるようであるという意味。[荘子 知北遊] 2005/04/06(水)
- ・撥乱反正(はつらんはんせい)
- みだれた世を治め、もとの正しい状態にかえすこと。 2010/04/16(金)
- 原点/回帰/再出発
- ・盤根錯節(ばんこんさくせつ)
- 複雑に入り組んでいて,解決したり処理するのが困難な事柄。盤根は曲がりくねった木の根,錯節は入り組んだ木の節のこと。 2007/12/12(水)
- ・繁文縟礼(はんぶんじょくれい)
- 礼儀作法・規則・手続きなどが,こまごまと決まっていて,わずらわしいこと。繁縟と略しても使われる。 2005/07/11(月)
- ・贔屓の引き倒し(ひいきのひきたおし)
- ひいきすることによって、かえってその人を不利に導くこと。2006/08/04(金)
- ・日暮れて道遠し(ひくれてみちとおし)
- 日が暮れてなお道が遠い,転じて,年老いても達すべき目的がいまだに果せないことのたとえ。また,期限は迫っているのに事がなかなかできあがらないことのたとえ。[史記 伍子胥伝] 2005/08/27(土)
- ・日日に新たなり(ひびにあらたなり)
- 1日ごとに新しくなっている,つねに進歩しているということ。[大学] 2007/07/25(水)
- ・百年河清を俟つ(ひゃくねんかせいをまつ)
- いくら時間をかけても実現しないたとえ。いくら待ってもかいのないたとえ。いつも濁っている黄河の水が澄むのを待つ意。
2013/01/17(木)
- 無駄/無意味/不変
- ・百里を行く者は九十里を半ばとす(ひゃくりをゆくものはきゅうじゅうりをなかばとす)
- 物事は終わりのわずかの部分に困難が多いから,九分通りを半分と心得て,最後まで緊張と努力を続けなければいけないということ。[戦国策 秦策上] 2004/08/03(火)
- ・瓢箪から駒(ひょうたんからこま)
- 意外な所から意外なものの現れることのたとえ。ふざけ半分の事柄が事実として実現してしまうこと。道理の上から,あるはずのないことのたとえ。[広辞苑] 2006/09/27
- ・覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
- 一度してしまったことは取り返しがつかないということ。原義は,夫婦は一度別れたら元には戻らないということ。〔漢の朱買臣の妻は夫に愛想をつかして別れたが朱が出世したので復縁を求めてきた。朱は盆の水を地にこぼし,これをもとに戻したら応じようと答えたという。[漢書 朱買臣伝。一説には,周の太公望の話とも言われる] 2005/03/01(火)
- ・不言実行(ふげんじっこう)
- あれこれ言わず,黙って自らが善いと信ずることを実行すること。 2009/03/05(木)
- 決意/男/根性
- ・不言不語(ふげんふご)
- ものを言わないこと。いわずかたらず。 2009/03/05(木)
- 決意/男/弁明
- ・不幸中の幸い(ふこうちゅうのさいわい)
- 不幸な出来事の中で、いくらかそれを緩和するような良い面。[広辞苑第6版]。 2010/07/22(木)
- 逆転/慰め/サポート
- ・冬来たりなば春遠からじ(ふゆきたりなばはるとおからじ)
- 厳しい冬が来れば,春がやってくるのも遠くはないということ。転じて今はつらくてもいつか幸せがやってくるということ シェリーの,"If Winter comes, can Spring be far behind?"を翻訳した句。 2007/03/29(木)
- ・付和雷同(ふわらいどう)
- 自分に一定の考えがなく,他人の意見にわけもなく賛成すること。 2008/01/28
- 同調/無責任/言いなり
- ・忙中閑あり(ぼうちゅうかんあり)
- 忙しいとは言っても,たまにはひまな事が有るということ。 2004/09/23(木)
- 仕事/余裕/多忙
<マ行>
- ・馬子にも衣装(まごにもいしょう)
- 卑しい身分の者でも,ちゃんとした衣装を身につければ立派に見える。馬子とは昔おもに,人を乗せた馬を引くことを職業とした人。 2007/03/17(土)
- ・水掛け論(みずかけろん)
- 互いに自分の主張にこだわって論旨がかみあわず、際限なく続く議論[大辞林] (尖閣付近で、海上保安庁の)巡視船で漁船団を取り囲みながら、小型の巡視船艇が漁船の船首側に回り込み何度も放水。漁船を護衛するように並走していた台湾の巡視船は、その間に割って入ったり、海保側に放水したりした(2012年9月25日 読売新聞〜WEB上の記事) まさに水掛け論 2012/09/26(水)
- 無駄/努力/固執
- ・六日の菖蒲(むいかのあやめ)
- 時期遅れで訳に立たないこと。菖蒲は五月五日の端午の節句に用いるもので、五月六日では間に合わないことから。(故事ことわざ辞典http://kotowaza-allguide.com/mu/muikanoayame.htmlより)。十日の菊とセットで使われることも多い。2016/08/24(水)
- 役立たず/時期/遅刻
- ・胸突き八丁(むなつきはっちょう)
- 山道で、登りのきつい難所。転じて、物事をなしとげるのに一番苦しい時期。[広辞苑] 2010/01/05(火)
- 厳しさ/辛抱/うつ
- ・明眸皓歯(めいぼうこうし)
- 美人のたとえ。明るく澄んだ瞳,真っ白な歯の意。 2009/08/10(月)
- 女性/美貌/きれい
- ・目正月(めしょうがつ)
- よいものを見て楽しく感じること。目の正月ともいう。同義語に目の薬、目の保養がある。 2011/01/06(木)
- 喜び/美しさ/ラッキー
- ・面従腹背(めんじゅうふくはい)
- 表面は服従するように見せかけて、内心では反抗すること。 2009/12/04(金)
- 裏切り/舌出し/へつらい
- ・孟母断機(もうぼだんき)
- 学業を途中で止めることへの戒め。孟子が学業半ばにして帰省した際,孟子の母が織りかけの機(はた)の糸を断ち切り,学業を中途で放棄することはこのようなものであるといましめた故事による。[列女伝] 2007/04/17(火)
- ・物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)
- 余計なことを言うと禍を招くということ。元の意味は,(芭蕉の句) 人の短所を言ったあとには、淋しい気持がする。[広辞苑第5版] 2009/03/06(金)
- 沈黙/災い/弁明
<ヤ行>
- ・病は気から(やまいはきから)
- 病気は気の持ちようで,重くもなれば軽くもなる。 2004/10/23(土)
- ・夜郎自大(やろうじだい)
- 自分の力量を知らないで、威張っている者のこと。夜郎大ともいう。[広辞苑第6版、大辞林](夜郎の王が漢の広大なことを知らず、自らを強大と思って漢の使者と接したことから[史記(西南夷伝)])
2015/05/08(金)
- 無知/生意気/高飛車
- ・八幡の不知藪(やわたのやぶしらず)
- 出口のわからないこと,迷うことなどのたとえ。千葉県市川市八幡にある藪は,八幡不知森(やわたしらずのもり)ともいい,ここに入れば再び出ることができないとか,たたりがあるといわれることに由来する。 2007/09/13(木)
- ・優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)
- ゆうまさっているものが勝ち,劣っているものが負けること。また,生存競争で強者が栄えて弱者が滅びること。周囲の境遇によく適応したものが栄え,それに反したものが衰え滅びること。[広辞苑] 2009/10/07(水)
- 努力/運命/必然
- ・油断大敵(ゆだんたいてき)
- 油断は物事の失敗の原因となる大きな敵である。 2007/03/28(水)
- ・羊頭狗肉(ようとうくにく)
- 見かけは立派だが,内容が伴わないということ。見かけ倒し。ヒツジの頭を看板に出して、実際はイヌの肉を売ることから 2005/02/26(土)
- ・横紙破り(よこがみやぶり)
- 日本紙は縦に漉目があって横に裂くのは裂きにくいことから) 習慣にはずれたことを無理にも行おうとすること。横車を押すこと。また、その性質の人。[広辞苑第4版] 2008/07/15(火)
- 強権/正当化/歪曲/
- ・弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)
- 不運の上に不運が重なること。泣面(なきっつら)に蜂と同じ意味。 2007/09/03(月)
<ラ行>
- ・李下に冠を正さず,瓜田に履を納れず(りかにかんむりをたださず,かでんにくつをいれず)
- 李(すもも)の木の下で冠が曲がっているのを直すと,遠くから見れば李の実を盗むように見え,瓜(うり)の畑の中で靴が脱げてもはき直すと瓜を盗むように見える。だから他人の嫌疑を受けやすい行為は避けるようにしなさいということ。縮めて李下の冠,瓜田の履とも言う。また,個別にも言う。[文選古楽府,君子行「瓜田不納履,李下不正冠」] 2004/12/22(水)
<ワ行>
- ・禍三年時の用(わざわいさんねんときのよう)
- 年月が経てば,事情が変わったり,不運が幸運にてんじたりすることだってあるというたとえ。禍も三年経てば用に立つともいう。 2005/11/30(水)
- ・和して同ぜず(わしてどうぜず)
- 人と仲良く付き合うけれども自主性を失うことなく,人の意見にむやみに同調しないということ。元の表現は,「君子は和して同ぜず小人は同じて和せず」。後半部分の意味は,小人(つまらない者)はすぐに他人の意見に同調するが,利害が合わなくなったりするとたちまち仲が悪くなるというような意味。[論語 子路] 2006/03/15(木)
- ・儂はこんな所,来とうは無かった(わしはこんなところきとうはなかった)
- 2009年のNHK大河ドラマ天地人で,直江兼続の幼名与六を演じた子役の言った印象的な台詞。5歳にして親元から離されて喜平次(後の上杉景勝)の小姓に出され,上杉謙信にその印象を聞かれた時にこう語った「わしはこんなとこ来とうはなかった!」。なお後にこの子役はトヨタのCMで「こども店長」としても有名になる。 2010/01/05(火)
- 不如意/泣き言/後悔
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