大学と自宅のPCやcellular or mobile phone(携帯電話)などでそれぞれ別のE-mailアドレスを利用している人には便利な機能です。 大学のE-mailアドレス宛てのE-mailを自動的に携帯電話のmailに転送することができます。自宅のPCと携帯電話の両方に自動転送するように設定できます。E-mailを元のアドレスに残しておいたままで、他のアドレスに転送する設定も可能です。 大学のE-mailアドレス宛てに届いたE-mailを転送する具体例をいくつか説明します。
E-mailの転送先を指定するファイル名は必ず「.forward」とします。すべて英小文字で先頭はdot(.)で始まっています。このファイルをメール送受信サーバに接続したときの各自のホームディレクトリに保存しておきます。
大学の場合,Telnet または FTP でネットワークに login 接続したときに各自のホームディレクトリが「現在の作業場所」になっています。
または,大学のPCでWindowsを起動して login したとき,ネットワークドライブの中の「Uドライブ」がこのホームディレクトリです。Windowsの explorer を起動して「'server’のuser-id$(U:)」というネットワークドライブを click すると Uドライブが開きます。「user-id」がユーザIDです。その中に「Mail」という名前のMailboxがあるが,初心者は各所の設定ファイルを変更しないように注意する。
設定ファイル「.forward」の内容は,E-mailの転送先のアドレスを指定するものです。設定ファイルのファイル形式は「テキストファイル」です。ただし,通常のテキストファイルのように拡張子( .txt などを付けて「.forward.txt」としてはいけない)は付けません。
PCのWindowsでテキストファイルを作成・編集するとき,ツールとしては「秀丸」や「メモ帳」などのテキストエディタを使います。
大学での受信メールを自宅のPCと携帯電話の2箇所に自動転送したい場合は,二行目を追加して書いておくだけでよい。余分な空白や空行が入らないように注意する。
この自動転送の機能は複数のE-mailアドレスへの受信メールを主要なアドレス1つに集中管理するために使う,または,旅行中は携帯電話や旅行先に転送する目的で使うと便利である。
このとき犯し易い間違いが「転送の往復(輻輳)」である。アドレスAのPCでアドレスBへの自動転送の設定をしてあるとする。
もし同時に,アドレスBのPCでアドレスAへの自動転送の設定をするとどうなるか?
貴方宛のMailがAからBへ,BからAへ,絶えず転送され続けることになってネットワーク回線の負荷を増し,やがて,システムAまたはシステムBの管理者から警告を受けることになる。