1. 3.画像の作成と加工 - --- 編集機能を理解する
    2. LMS(Learning Management System)であるPowerCampusの教材ウェブ作成機能で作成したものを、一般のウェブとしてエクスポートしたものです。著作者:(活水女子大学・川場さん)
    1. 既存ファイルを開く
        1. (1) 開き方
        2.  [1]メニューで[ファイル]⇒[開く]と選択すると、ファイルダイアログが開く.  [2]左端のドライブを選択し、中央でディレクトリやファイルを選択する.
      1. (2) 見方(拡大・縮小)

)を選択して、画像の部分をクリックするとそこを中心に表示を拡大することができる.このとき、CTRLキーを押しながらだと、縮小表示になる.

 画像の部分を指定するのに、右図のように、四角く範囲をドラッグして指定することもできる.資格の中が画面いっぱいに拡大される.なお、その時点の拡大率は画面の下端に表示されている.

画像が大きくて全体を表示しきれない場合は、右下のコーナーをクリックする.ボタンを押し下げたままにしておくと、表示範囲マーカーが現れるので、表示したい部分を指定できる.

3.2 基本的な範囲選択操作

(1) 範囲選択ツール

 

の7種類の選択ツールがあるが、ここでは、枠で囲った3つを試してみる.左から、矩形選択、楕円形選択、自由選択である.選択方法を矩形と自由選択について右に示す.

【選択の解除方法】

選択範囲の外をただクリックする
メニューで[選択]⇒[なし]とする
他の範囲を選択しなおす  (置換モードの時.下記参照)

 

 

選択ツールには、次に示す4つのモードがある.

オプションウィンドウでこれらのモードを選択すると、選択範囲を自由に合成できる.右は[選択領域に加える]モードで矩形と円の選択領域を指定した例である.

(2) 選択領域に対する編集操作-1

選択領域に対しては移動、削除、コピーの操作ができる  [1]ドラッグして移動する  [2]メニューで[編集]⇒[削除]としてその範囲を消去する  [3]メニューで[編集]⇒[コピー]としてその範囲をコピーする 例えば以下は、画像の一部を切り出して、別の画面にコピーした例である.

[1] 元画像を円形に周りをぼかした状態(Feather Edge, 10px)で範囲選択
[2] メニューで、   [編集]⇒[コピー]と実行
[3] 背景が白い新規ウィンド   ウを開く
[4] [3]の画面のメニューで、   [編集]⇒[貼り付け]と実行
[5]レイヤーパネルで右ボタ   ンをクリックして、   [レイヤーを固定]   を選択する.   あるいは、レイヤーパネ   ルのイカリマークのボタ   ンをクリックしてもよい
(3) 選択領域に対する編集操作-2

 選択領域は図形描画に利用することができ、以下の操作ができる.

 [4] 選択領域を塗りつぶすことができる 選択領域を作成し、ペイントツールで塗りつぶしたり、ブレンドツールで グラデーションをかけてぬるなどができる.

 [5] 選択ラインに沿って線を引くことができる

選択領域を作成し、メニューで、 [編集] ⇒ [選択領域をストローク描画] を選ぶ. 右図のダイアログが表示されるので、 ストローク線あるいは描画ツールを指定して [ストローク]をクリックする.

(注)下図のように、ストローク線では、線幅1pxを指定しても実際には太い線になる.1pxの線を引きたいときは、鉛筆ツールで1pxのブラシを使って描くとよい.

■補足-線の引き方

 絵筆、鉛筆などで直線を連続的に描くことが出来る.開始点でマウスをクリックし、SHIFTキーを押すとガイドラインが出るので、終点を決めてクリックすると直線が引ける.更にSHIFTを押すと、連続して直線を描くことが出来る.

3.3 基本的なレイヤーの利用方法

(1) レイヤーの作成

 レイヤーを新たに追加してそこに絵や文字を描くことができる.例えば、下の例では、背景、テーブル影、くだものをそれぞれ別々のレイヤーに描いて重ねてある.こうすると、全てを同じレイヤーに描くよも簡単に絵を描け、修正も簡単になる

[一番最下のレイヤー]  ブレンドツールでグラデーションで塗

[2番目のレイヤー]  レイヤーパネルの新規作成ボタンをクリックして、新規レイヤを作成し、楕円の選択領域を作成し、ストローク描画で周囲に線引いたのち、内部をパターンで塗る

 

[3番目のレイヤー]  レイヤーパネルのレイヤーの複製ボタンをクリックして、2番目)を使って、レイヤーの位置をすこし上にずらす.

 [4番目のレイヤー]  新規レイヤーとして作成し、絵筆ツールで青い影を塗る

[5番目のレイヤー]  新規レイヤーとして作成し、果物を描く

(2) レイヤーの編集操作

[1]レイヤーの[削除]は、レイヤーパネルの削除ボタンで行う 
[2]レイヤーの順序はマウスでドラッグして変更する.ただし、背景レイヤーは変更できない.
 
[3]編集の都合などで、特定のレイヤーを見えなくするには目玉ボタンをクリックする.   もう一度クリックすると元に戻る.

 

[4]レイヤーの不透明度を下げると、下のレイヤーが透けて見えるようになる

 

(3)アンドゥとリドゥ

 アンドゥ・リドゥタブをクリックすると、左のような履歴表示の画面になる.編集の最初は[元画像]であり、すべての履歴が保存されていることがわかる.任意の履歴をクリックすると編集をそこまで戻す(アンドゥ)ことができる.  [元画像]まで戻れるので、編集操作で失敗した場合でも安心である.また、途中でファイルを保存しても、保存操作によって履歴が消えるわけではないので、保存前の状態に戻すことも可能である.

【注】履歴自体は保存されないので、一度保存したファイルを開いた場合は、履歴は残っていません。上は編集操作の途中経過についての説明です。

3.4 基本的な画像編集ツール

(1) 拡大・縮小ツー拡大縮小ツール は、画像の拡大または縮小を行うツールである

<1>ツールオプションの説明拡大または縮小する対象を指定する.ボタンは、左から[レイヤー](規定値)、[選択範囲]、[パス]を対象とするよう指定するものである.

[正変換]は指定した矩形の大きさに縮小する [逆変換]は指定した矩形部分を元の画像サイズに拡大する

制約では、通常は[縦横比を維持]を選ぶ.この指定では、拡大・縮小時に縦と横の比率が元の画像と同じになる.

<2>使用例

 以下に、縮小の例を示す.

拡大縮小ツールを選択し、制約として[縦横比を維持]を指定してから、画像の上をマウスで右斜め下にドラッグする.き、オプションダイアログが表示されるが無視してそのままドラッグする.

画像サイズが適切な大きさになったら、ダイアログの[拡大・縮小]ボタンをクリックする

縮小すると余白が透明部分として残るので、メニューで  [編集]⇒[画像の自動切抜き] を選択すると、画像サイズが適切に調整される.

<3>メニューによる拡大・縮小
 メニューから[編集]⇒[画像拡大縮小]と選択すると、拡大縮小ダイアログが開く. ダイアログでは、画像サイズの単位がピクセルになっているので、これをパーセントに直し、幅の欄に拡大縮小に応じたパーセントを記入する.幅と高さは連動して変化する. 拡大縮小ボタンを押すと指定どおりに拡大縮小される.マウスで指定した場合と違って、レイヤーに固定する必要はなく簡単である.
(2)
切り抜きツール( )

オプションの指定では、[切り抜き]も[サイズ変更]もイメージを切り取ることであり、通常は[切り抜き]を指定する.[サイズ変更]を指定するとレイヤーサ保たれるので、レイヤーをいくつか重ねていて、そのレイヤーの一部分だけを重ね合わせたいときなどに用いることができる.

 全てのレイヤーを横断して切り抜かれるので、特定のレイヤーだけ切り抜き合は、[現在のレイヤーのみ]にチェックを入れる.

【操作手順】  ①SHIFTキーを押しながら、画像の上でマウスをドラッグして切り抜き領域を指定する.   図に示すように、コナーをドラッグすることにより移動や領域変更が可能なので、最初は大まかに   指定して構わない.

 ②領域を指定したら、その中央でマウスを1度だけクリックすると切り抜かれる.

(3)スタンプツール[クローンツール]( )

このツールは、同じ画像を部分的に複製するのに使うのでクローンツールとも言う.

【操作手順】  ①複製したい部分にポインタを置き、[CTRL]キーを押しながら一度クリックする.  ②複製を作成したい位置にポインタを置き、クリックしてそのまま擦るようにドラッグする  ③徐々に画像が現れてくるので、これでよいと思うところでボタンを離す

 

[1]画像源を[パターンソース]とするとパターンをコピーできる
[2]位置揃えについて  「揃えない」では、ドラッグしてクローンを作成する.  「揃える」では、クリックしてクローンを作成できるが、毎回、   CTRL+クリックで元画像位置を指定しなおす必要がある.

 なお、  「登録されたもの」は、実は  「コピー元とコピー先は同じ位置」と言う意味である.異なるレイヤー   にクローンを作成するのに使う.(同じレイヤーでは意味がない)

    例えば、以下の図は、「登録されたもの」を利用して作成した例である.   <1>レイヤーをコピーして同じ画像を作成(左).   <2>コピーしたレイヤーの画像に対してフィルターをかけて芸術的効果を与える(中).   <3>元画像の背景部分のみ「コピー元とコピー先は同じ位置」としてクローン画像を作成する(右).

 と言う手順で作成したものである.  

(4)その他のツール

あげる.[ぼかし]と[にじみ]は写真の背景に適用し、[明化]は水道の部分に適用してある.元写真と比較してどのように変化したかは明らかである.  なお、[ぼかし]と[明化]は、ツールオプションで[鮮明化]と[暗化]に変更できる.

3.5 色合いを調整する

 ここでは、右に示す画像を、カラーバランス、明るさとコントラスト、色カーブの調整によって修正した例によって説明する.色合いの調整は根気のいる難しい作業である

[カラーバランス]の調整で、画像にやや赤みを持たせてみた. [明るさとコントラスト]の調整では、明るさのみを増すように調整した.

[色カーブ]では、次のことに注意する.

<1>横軸が入力レベル、縦軸が出力レベルに対応する
<2>カーブを上に膨らませた部分では明るくなり、下に膨らませると暗くなる
<3>カーブの角度が大きくなるとコントラストが強くなり、小さくなると弱くなる

したがって、この例は暗い部分を明るめにし、明るい部分を暗めにするとともにコントラストを強める結果になっている.