Delphi 04

Object Pascalの基本
 
  1. テーマ
  2. 初級プログラミング
     
    基本コンポーネント
     

    サンプルプロジェクト1−8

    問題:選択肢から選ぶプログラム
    所属する学科と現在履修中の科目を回答して, 選択したものが一目で分るように表示するソフトウェアを作成する.
    藤本壱「Delphiで作るWindowsプログラム」サイエンス社、第3章を参照 

  3. 問題分析

  4. フォームの設計
  5.  
    オブジェクト名 Nameプロパティ役割
    フォーム1 Form1プログラム専用の窓
    ラジオグループ1 RadioGroup1"学科グループ"を配置
    ラジオボタン1〜6 ItemIndexRadioGroup1のプロパティとして設定
    "学科名"を選択
    グループボックス1 GroupBox1"(履修)科目グループ"を配置
    チェックボックス1〜6 CheckBox1〜6順に"科目名"を表示, 個数を増やしてもよい
    ボタン1 Button1選択確認ボタンと, 学科名の表示ボタンを兼用
    ボタン2 Button2クリアボタン
    ラベル1 Label1使い方の表示と, 選択された科目名などの表示を兼用

    注:
    チェックボックス(やラジオボタン)はフォームに直接貼り付けることもできるが, 通常はグループボックスなどのコンテナ内に配置して使われる.
    グループの利用法: まずグループボックスやラジオグループを張り付け, その後その枠内にチェックボックスやラジオボタンを配置する. グループを移動すると, その中のチェックボックスなども一緒に移動する.
    ラジオグループの効果: ラジオボタンをグループ化すると, グループの中で1つのボタンにしかチェックを付けられない.

  6. プロパティの設定
  7. ラジオグループ1については手順を以下に示す.
    グループボックス1:
    • チェックボックスの配置は, マルチフォーカスの方法を列の並びと行の並びに適用して それぞれ等間隔になるように調整する.
    • チェックボックスはどれも選択されていない状態としたいので, ItemIndexは初期状態のままでよい.
     
    オブジェクトプロパティ備考
    フォーム1 Caption例題8窓のタイトル
    ラジオグループ1 Caption学科グループグループ名
    グループボックス1 Caption科目名グループグループ名
    チェックボックス1 Caption文学1番目の科目名を表示
    チェックボックス* Caption以下同じ*番目の科目名
    ボタン1 Caption選択データの確認確認ボタンのイベントハンドラ
    ボタン2 Captionクリアクリアボタンのイベントハンドラ
    ラベル1 Caption確認ボタンをクリックして下さい使い方のメッセージ

    ラジオボタンの配置(ラジオグループ1):の手順
    1. ラジオグループ1を選択(クリック)する.
    2. Object Inspectorを選択し, Itemsプロパティを選択する.
    3. Itemsの値欄にある[…]をクリックすると, 文字列リストエディタが開く
      文字列リストの編集の図を見る
    4. このエディタを使って学科名を追加入力する. 最後の文字列を入力したら, Enterキーは押さない.
    5. OKボタンを選択すると, 次のようにラジオボタンとして学科名が追加される.
      ラジオボタンの配置図 (フォームの設計[1]を見る)
    6. 複数の列に配置(今回は1列でよい)したい場合は, Columsプロパティの値を変える. 二列に並べたいなら値を, 2 に設定する.

    ラジオボタンの選択を制御:
    • ItemIndexプロパティでボタンの選択を制御することができる.
      • ItemIndex := 0; {1番目のボタンを選択する}
      • ItemIndex := -1; {どのボタンも選択されていない状態にする}
      • Num := ItemIndex; {変数Numに現在選択されているボタンの番号を代入}
    • ラジオボタンは初期状態ではどのボタンも選択されていない.
    • 学科名グループの初期値として経営情報学科を設定したい場合は, ItemIndexの値を 2 にしておくとよい.


    1998/07/02 T.Katayama