現在、ハードウエアの進歩による費用対効果の急激な変化、計算機中心から利用者中心への設計思想の変革、適用業務や利用者層の拡大、新たな学問分野の台頭など、情報処理の質と量が大幅にかつ不断に変化している。 ２１世紀を担う人材の育成は大学において最も重要な課題であるが、何を基本と据えて教育すべきか、また、どのように教育すべきかについて、各学協会・大学で新しい教育の方向が熱心に検討されている。 ここでは このような検討の成果（論文・報告）を紹介します。(日付:1995年10月)


なお、国内の情報系学部・学科のカリキュラム、教育研究設備および教員の研究テーマに関する最新の記事として、雑誌Bit「情報キャンパス見聞録」シリーズ（共立出版）に連載中のものを推奨します。(1996年3月号で通算27回目の琉球大学で一応終了している)。

総論および各論

1. 「私立大学における情報教育の目指すべき方向」、私立大学等情報処理教育連絡協議会、1990年3月
2. 「大学等における情報処理教育のための調査研究報告書（文部省委託調査）」、情報処理学会・大学等における情報処理教育検討委員会、1991年3月

大学一般教育としての基礎的情報教育

1. 安村通晃・有澤誠・斉藤信男 , 「コンピュータリテラシー教育の一事例」、情報処理 Vol 32-12, pp.1310-1317, 1991.12
2. 大岩元 , 「一般情報教育」 情報処理 Vol 32-11, pp.1184-1188, 1991.11
3. 「一般情報処理教育の実態に関する調査研究（文部省委嘱調査研究）」、情報処理学会・調査研究委員会、pp.1-205, 1992年3月

大学専門教育への援助としての情報教育

1. 「私立大学における情報教育の目指すべき方向」、私立大学等情報処理教育連絡協議会、1990年3月

経営情報学科の情報教育

1. 「私立大学における情報教育の目指すべき方向」、私情協 (私立大学等情報処理教育連絡協議会)、1990年3月
2. 「経営情報学カリキュラム研究報告書」、経営情報学会 経営情報学カリキュラム研究部会、1993年3月

情報学科・情報工学科の情報教育

1. コンピュータサイエンスのカリキュラム、Bit別冊、共立出版、1993年1月
2. Computing Curricula 1991 - Report of the ACM / IEEE-CS Joint Curriculum Task Force -, ACM press, 1991 ; 和訳は文献１のpp.152-261 にある。
3. 村岡洋一, 「情報学科のカリキュラムの一例（早稲田大学）」、情報処理 Vol 33-2, pp.169-175, 1991.2
4. 野口正一・中森真理雄, 「大学等における情報処理教育の諸問題」、情報処理 Vol 31-10, pp.1373-1389, 1990.10

情報系専門学科の大学院

1. コンピュータサイエンスのカリキュラム、Bit別冊、共立出版、1993年1月
2. G.A.Ford and N.E.Gibbs, A Master of Software engineering Curriculum, Computer(ACM), pp.59-71, 1989.9 ; 和訳は文献１のpp.265-268 および 情報処理 Vol 31-10, pp.1351-1372, 1990-10, にある。

付録：高等学校 普通教科「情報(A, B, C)」学習指導要領(2003年度開始)

1. 文部省の教育課程審議会 | 新規掲載情報
2. 「情報」試作教科書 (1998.10, 情報処理学会)
3. 学習指導要領 (1999.3.29, 文部省)
   
4. 教員養成の施策：文部省メニュー-> 特集 -> 予算 （2003年3月大学卒業生に間に合わせる方針か？、99年度入学生は正規の教員資格を取得可能）