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風戸 真理(カザト マリ)専任講師

プロフィール

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担当科目
社会調査法、社会学Ⅰ・Ⅱ、国際社会論、家族文化論、生活文化創造論、生活学基礎演習Ⅰ・Ⅱ、生活創造専門演習

研究分野
文化人類学、モンゴル地域研究

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研究室紹介

この研究室では人類学の基礎を学びます。人間の生活を自然と文化の両側面から総合的に把握することで、世界の諸文化の多様性と人類の普遍性を理解していきます。
学生の多くが、外国というとアメリカ合衆国を、外国の文化というと西洋近代的な文化を想像するようです。

しかし実際の世界は、アジア・アフリカをはじめとする地球の全域に広がっています。そして日本はまずアジア地域の一員として世界に参加しています。
私は1994年より、モンゴル国の厳しい自然と共に生きる遊牧民を対象に、「生業技術」「社会関係」「人間・動物・モノの関係」をフィールドワークの手法で調査研究してきました。

そして、彼らの生活の論理を解明すると同時に、日本での生活を相対化してきました。
人類学の特徴は、単に異文化について知るだけでなく、ひるがえって自分自身の文化の特徴を再発見するという考え方にあるのです。

モンゴルをはじめとする世界諸地域の文化や社会について学ぶことで、私たちの社会を見直しましょう。
異文化に学ぶことで視野が広がり、生きることが楽になったり、逆に自身を向上させる意欲が湧いてきたりするでしょう。

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授業の様子

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現在の研究課題

「在来のモノとその標準化」

私は現在、「在来の物質文化」とグローバリゼーションの関係について調査研究しています。
民族文化などの各地の在来文化を形として表すモノは、市場経済化やグローバル化の進展にともない、商品化・工業化・産業化といった社会変化に取り込まれてきました。

モノが自家消費用品から工業製品に変わる時、均一さが求められます。
諸国家は工業製品の「規格」を定めて品質を管理し、流通を促進してきましたし、グローバリゼーションの進展に伴って世界的な標準も普及しつつあります。
文化固有のモノも例外ではなく、文化内、国内、国際といった様々なレベルでの均質化を経験しています。
たとえば、モンゴルの移動式住居「ゲル」は、その部品のサイズや仕様が「モンゴル国家規格」によって仔細に定められていますし、嗜好品や鑑賞用動植物についても、文化ごとの価値基準が発達しています。

このように、さまざまなモノが標準化されてきましたが、それは単線的な変化でなく、価値の基準には地域性があり、また理念と実践には不一致もみられます。
このことから、グローバルな均質化とそこからこぼれ落ちる文化的な諸要素の関係に焦点を当てて、民族的・文化的な物質文化や無形文化の変化を追っています。

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著書・学術論文・業績

著書

  1. 風戸真理・尾崎孝宏・高倉浩樹共編(2016)『モンゴル牧畜社会をめぐるモノの生産・流通・消費』東北大学東北アジア研究センター、p.179。
  2. 風戸真理(2016)「モンゴル国における住居フェルト生産の変遷ー工業製品と手作業の製品ー」風戸真理・尾崎孝宏・高倉浩樹共編『モンゴル牧畜社会をめぐるモノの生産・流通・消費』東北大学東北アジア研究センター、pp.5−27。
  3. 風戸真理(2016)「現代モンゴルにおける贈与ーゲルとそのバイオグラフィーより」岸上伸啓編『贈与論再考—人間はなぜ他者に与えるのか-』臨川書店、pp.238-260。
  4. 風戸真理(2017)「モンゴルのコミュニティづくり」伊藤守・小泉秀樹・三本松政之・似田貝香門・橋本和孝・長谷部弘・日高昭夫・吉原直樹編集『コミュニティ事典』春風社、pp.20-21。
  5. 風戸真理(2015)「時空を超えて暮らしを包む住居:モンゴル・ゲルのフレキシビリティー」佐藤知久・比嘉夏子・梶丸岳編『世界の手触り−フィールド哲学入門』ナカニシヤ出版、pp.109-127。
  6. 風戸真理(2014)「草原と都市を往還するノマド:20世紀モンゴル国における居住地と職業選択」楊海英編『中央ユーラシアにおける牧畜文明の変遷と社会主義』アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明研究叢書8 、名古屋大学大学院文学研究科 比較人文学研究室、pp.147-160。
  7. 風戸真理(2009)『現代モンゴル遊牧民の民族誌』世界思想社。
  8. 風戸真理(2006)「モンゴル研究への苦難の道のり」京大探検者の会編『京大探検部 1956—2006』東京、pp.451-461。
  9. 風戸真理(1999)「遊牧民と自然と家畜〜遊動と家畜管理〜」島崎美代子・長沢孝司編『モンゴルの家族とコミュニティ開発』日本経済評論社、pp.21-50。
  10. 風戸真理 (1996)「『日本の学生』「モンゴルに行く!ー日本の子もがうちに来たー」山田勇編『フィールドワーク最前線』弘文堂 pp.265-286。

論文

  1. 風戸真理(2017)「モンゴルの牧畜は生業的かー家畜糞の多角的利用よりー」『文化人類学』82(1):50−71。
  2. Kazato, Mari (2017) “Versatile Living under Socio-natural Fluctuations in Mongolia: Movement between Urban and Pastoral Areas”, Journal of Arid Land Studies, 26(1):227-231.
  3. 風戸真理(2017)「世帯の発展サイクルとともに伸縮する住居『ゲル』」Sampildondovyn Chuluun, Hurts, Andrian Brisov and Oka Hiroki eds., Eurasian Nomadic Pastoralism: History, Culture, Environment、東北大学東北アジア研究センター、pp.229-239。
  4. 風戸真理(2015)「乳製品の多様性と消費者の行動ーカザフスタンと北海道の事例よりー」『北星学園大学短期大学部 北星論集』13:61-71。
  5. 風戸真理・本間香貴(2015)「カンボジアの農業における農薬使用の現状ー水田稲作農家と消費者の聞き取り調査ー」『北星学園大学短期大学部 北星論集』13:47-59。
  6. 風戸真理(2012)「ポスト社会主義国における職業と人生選択:カザフスタンのある朝鮮人の事例より」『神戸山手大学紀要』14:97-107。
  7. 風戸真理(2010)「モンゴル牧畜社会における銀製品ーその経済的な価値と文化的な価値」Kyoto Working Papers on Area Studies, No. 87, JSPS Global COE Program Series 85 In Search of Sustainable Humanosphere in Asia and Africa、pp. 1-16。
  8. KAZATO, M. (2007) “Management and Evaluation of Livestock under Socialist Collectivization in Mongolia”, X. SUN and N. NAITO eds., In ASAFAS Special Paper No.10: Mobility, Flexibility, and Potential of Nomadic Pastoralism in Eurasia and Africa, Nakanishi Printing, pp.53-62.
  9. KAZATO, M. (2006) “The state policy and herders’ right to winter camps (O’voljoo) in postsocialist Mongolia”, Vestnik BGU (Bulletin of the Buryat State University). 18(2): 129-138, Buryat State University, Department of the Oriental Studies, Ulan-Ude.
  10. KAZATO, M. (2005) "How Mongolian pastoralists manage their herds of sheep and goats: herd formation and control for the day-trip herding in Arkhangai province, Mongolian state”, Mongolian Journal of Anthropology, Archaeology and Ethnology. 1 (1): 113-120.

学会発表・講演

  1. 風戸真理(2018)「いつどこで何を飲食するのか?―モンゴル国における日常的な食事行動とジェンダー」『第23回生態人類学会』ユインチホテル南城(沖縄県南城市)、3月25日。
  2. Kazato, Mari and Battur Soyollkham(2018)The Governmental Measures and Fire Fighting Practices against the Transboundary Forest, Steppe Fires in the Eastern Mongolia, Japan-Russian Symposium: New Trends of Environmental Anthropology of Northeast Asia, Center for Northeast Asian Studies, Tohoku University and NIHU Area Studies Project for Northeast Asia, Tohoku University, March 9th.
  3. 風戸真理(2017)「モンゴル国の食事と歓待:日常/非日常、草原/都市」東アジア人類学研究会第四回研究大会・研究合宿分科会「共食、宴、歓待と社会―モンゴルの訪問と接客の技法から歓待論を考える」、大学セミナーハウス(八王子市)、12月27日。
  4. 風戸真理(2017)「工業製品と手作業製品の相補性と価値づけ:モンゴル国における住居フェルト生産の百年史より」文化人類学会第51回研究大会、2017年5月28日、神戸大学。
  5. 風戸真理(2016)「モンゴル国のフェルト生産の変化と国家・市場の影響:工場製の実用品とハンドメイドのおみやげ」日本文化人類学会第50回研究大会、2016年5月28日、南山大学。
  6. 風戸真理(2016)「継承し、リフォームしながら装うアクセサリー:モンゴル国の銀製品」2015年度フィールドネット・ラウンジ企画ワークショップ「装い/社会/身体:フィールドワーカーによる通文化比較研究」2016年1月10日、東京外国語大学AA研。
  7. 風戸真理(2016)「モンゴル人による定住地域と牧畜地域間の移動:通学・就職・自然災害に注目して」日本沙漠学会2016年秋季シンポジウム「中央アジアにおけるラクダ牧畜―ラクダと人間の相互交渉の歴史と現状―」(研究代表者:今村薫)、名古屋学院大学「栄サテライト」、2016年10月15日。
  8. 風戸真理(2015)「現代モンゴルの食事:草原と都市」北海道立北方民族博物館・企画講演、2015年2月21日、北海道立北方民族博物館。
  9. KAZATO, Mari (2011) “Unique Technique of Felt Making in Mongolia using Ekhe Esgii (mother-felt)”, The 10th International Congress of Mongolists, International Association for Mongol studies, August 12, 2011, Ulaanbaatar.
  10. 風戸真理(2008)「モンゴル国の銀鍛冶師による指輪づくり〈映像発表〉」文化人類学会第42回大会、2008年6月1日、京都大学。

受賞

  • 2004年9月 第89回二科展写真部(学生部門)入賞(写真)
  • 2004年6月 第28回視点展入選(写真)

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社会での活動

所属学会

  • 文化人類学会会員
  • 生態人類学会会員
  • 日本モンゴル学会会員

最終更新日:2018年04月25日