VM リファレンス

vm は Emacs 上で動くメーラーです。 あなたは現在メールを出すのに mail コマンドを使っているかもしれません。 mail コマンドに比べて vm コマンドは柔軟で便利な環境を提供します。 vm の使用の前に Emacs に慣れておくことを強くお勧めします。

チュートリアル

  1. メールを読む
  2. メールを送る
  3. 来たメールに返事を書く

リファレンス

  1. 起動
  2. 終了
  3. メールの選択と表示
  4. メールの作成と発信

メールを読む

メールが来ました。xbiff が黒くなっています。 では vm を起動してメールを読んでみましょう。コマンドラインからならば
% vm
とし、Emacs が起動しているのならば
M-x vm
とします。vm が起動すると2つの画面が現れます。 上が送り主とサブジェクトが書かれたウィンドウ。下がメールの中身を表示するウィンドウです。

複数のメールが来た場合には読みたいメールに np で移動し、 読みたいメールが決まったら SPACE を押します。下のウィンドウにメールの中身が表示されたと思います。 SPACE で次の頁に移動し、BS で前の頁に移動します。

メールを読み終え、そのメールが不要になったら d を押します。送り主の前に D という削除マークがつきます。 # を押すと削除マークのついたメールが削除されます。

すべてのメールを読み終え、vm を終了するには q を押します。Emacs に戻るので C-x-c で Emacs も終了させます。


メールを送る

まず vm を起動します。もしコマンドラインならば
% vm
とし、Emacs が起動しているのならば
M-x vm
とします。vm が起動すると2つの画面が現れます。 上が送り主とサブジェクトが書かれたウィンドウ。下がメールの中身を表示するウィンドウです。

vm が起動したら m を押します。

To:
Subject:
と書かれたウィンドウが出てきます。To: に送りたい人のメールアドレスを書きます。 複数に出したい場合は , で区切って並べて書きます。 Subject: にメールのサブジェクト(タイトルのようなもの)を書きます。 サブジェクトは学内ならば漢字でもいいのですが、学外へ出す場合には英数字だけにした方が無難です。 文字が滅茶苦茶な読めない文字になってしまう場合があります。

例えば下のようになります。学内であれば To:@hokusei.ac.jp を省略して i93072 とすることができます。 もしよろしければ下のアドレスにこの VM リファレンスの感想などを送って下さい。

To: i93072@hokusei.ac.jp
Subject: About VM Ref.
そして、メールの中身は
--text follows this line--
の一行下から書き始めます。つまり、
--text follows this line--

ここから書き始めます。
という所から書き始めます。もし、
--text follows this line--
ここから書き始めると
メールがおかしくなるので必ず一行下から書き始めましょう。 文章の編集など Emacs と同じ機能が使えます。 メールを書き終えたら C-c-c でメールを送ることができます。

vm を終了するには q を押します。 Emacs に戻るので C-x-cEmacs も終了させます。


来たメールに返事を書く

とりあえず vm を起動します。もしコマンドラインならば
% vm
とし、Emacs が起動しているのならば
M-x vm
とします。vm が起動すると2つの画面が現れます。 上が送り主とサブジェクトが書かれたウィンドウ。下がメールの中身を表示するウィンドウです。

メールを読んでいると返事を書かないといけないメールがありました。 そのメールに np で合わせ、F を押します。 何回かリターンを押すと

--text follows this line--
が出てくるのでこの一行下からメールを書き始めます。注目すべきは、送り主のメールが
送り主> 送り主が書いたメールの内容
という形で引用されていることです。その下などにあなたのメールを書きましょう。 文章の編集など Emacs と同じ機能が使えます。 書き終えたら C-c-c でメールを送ります。

vm を終了するには q を押します。 Emacs に戻るので C-x-cEmacs も終了させます。


起動

% emacs -f vmコマンドラインから vm を起動
M-x vmEmacs から vm を起動

終了

qメールを保存、または消去して vm を終了
xメールに変更を加えず vm を終了

メールの選択と表示

n次のメールを表示
p前のメールを表示
SPACEメールをスクロール
BSメールを逆スクロール
RET nn番目のメールに移動
TAB最後のメールを表示
<メールの先頭を表示
>メールの末尾を表示

dメールに削除マークをつける
u削除マークの取消
#削除マークのついたメールを削除

sメールをフォルダに保存
wメールを普通のファイルとして保存
vフォルダに移動

g新着メールを取り込む


メールの作成と発信

m新しくメールの作成
f引用しないフォロー 来たメールに To: で指定された全員に送る
F引用をするフォロー 来たメールに To: で指定された全員に送る
r引用しないリプライ 送り主だけに送る
R引用をするリプライ 送り主だけに送る
zメールを転送

C-c-cメールの発信
C-c-w~/.signature の挿入


xbiff とは

xbiff は到着したメールを通知するプログラムです。郵便箱が書かれたのがそれです。 メールが届くとピッと鳴り(鳴かないかもしれませんが)、黒くなります。

xbiff の名前の由来はこのプログラムを作ったプログラマーの近所に 郵便配達屋が来ると決まって吠える biff という犬がいたからだそうです。


ONLINE MANUAL
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