Mule リファレンス

Mule は多国語対応の Emacs です。基本的な操作方法は Emacs と同じなのでそちらも見てください。

ここでは Emacs と違う部分などについて書きます。


目次


起動

Mule を起動するには、コマンドラインから

と入力する。

X-Window を利用している時は、独立したウインドウとして Mule が起動する。 独立のウインドウとして起動した場合は、上部にメニュー、右サイドにはスクロールバーが表示され、マウスで操作することが出来る。

TeraTerm 等の端末エミュレータから起動した場合は、端末のウインドウの中に Mule の画面が現れる。この場合は、メニューなどは利用できない。

独立したウインドウとして起動したくない時は、-nw オプションを付ける。


終了

Mule を終了する時は、Emacs 同様に

と入力する。

ファイルを保存するかどうか確認のメッセージが出るので、保存する場合は y を入力する。 保存したくない時は n を入力すると、終了して良いかどうか確認される。 終了する時は yes 編集画面に戻りたい時は no を入力する。

独立したウインドウとして起動している時は、上部の File メニューの中から Exit Emacs を選んでも良い。


日本語入力

日本語の入力には Canna を使う。

標準の設定では、Canna は Mule 起動時に読み込まれているので、日本語入力モードに変更するだけで日本語を入力できる。

日本語入力モードに変更するには

と入力する。ウインドウ下部の左側に [あ] と表示され、日本語入力モードに入ったことが判る。 もう一度 C-o を入力すると、[あ] が消えて、英字入力モードに戻る。

Canna の詳細については、Canna リファレンスを参照。


多国語対応

Mule は多国語対応の Emacs であるから、日本語の他に、韓国語、中国語、タイ語等多数の言語の文字を表示したり入力したりすることができる。

ただし、X-Window で独立したウインドウとして Mule を起動しなければならない。本学では現在のところ第1実習室の5台のワークステーションからのみ利用可能である。

韓国語の入力については韓国語の入力を参照。

他の言語については現在調査中です。情報をお持ちの方は webadmin までお知らせ下さい。


ヘルプ

M-x help とすると Mule のヘルプが起動されます。どのキーがどんな意味を持つかは画面に表示されるので、
a 正規表現で指定された文字列を含む関数の一覧を表示
b 現在のキーとコマンドの対応表を表示
k キー操作によって動作するコマンドの説明
C-k キー操作によって動作するコマンドのオンラインドキュメント
f コマンドの説明
C-f コマンドのオンラインドキュメント
i Info の起動
m 現在の主モードの説明
t 英文の Emacs チュートリアルを起動
T 日本語か韓国語の Emacs チュートリアルを起動
w コマンドを起動するキーを表示
C-h ヘルプオプションの説明

関連リンク

Frequently Asked Questions and Answers list for Mule
Mule の FAQ。

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