スコットランド(英国)あんなこと・こんなこと

1.電報 (KDD DENPOPPO)
  教え子の結婚の祝電をアバディーンから打った。KDDデンポッポを利用したが、日本語でOK(電文も漢字かなで表現)。
  料金は次の通り(VATは別にかかる)。
文字数 FAX申し込み 電話申し込み
デンポッポA 80文字まで £25.00 £30.00
120文字まで £29.00 £35.00
デンポッポB 80文字まで £20.00 £25.00
120文字まで £24.00 £30.00

  デンポッポAは「色つきの台紙でお届けする、美しく、エレガントなメッセージサービス」、デンポッポBは「従来の台紙(白地+黒色図柄)でお届けするメッセージ」だそうです(小生台紙を見ていない)。理由は不明ながらFAX申し込みの方が電話申し込みよりかなり安い。なお支払いはカードや小切手が使える。
  申し込みは、0171−382−0011。日本人オペレータが対応。

2.電話 (AXS Telecom)
  当地には格安電話回線の会社がたくさんある。AXSもその一つ。日本まで1分8p。1分8pというのは驚き。日本と著しい格差だ。

3.タバコ(その1)
  タバコは非常に高い。1箱£3〜4。政策的に税金を多くかけているとか。またタバコの価格が店によって、また1個かパックかによっても多少違うのも面白い。ちなみに小生が吸っている'Craven A'(赤)は、ASDAのKIOSKでは1箱£3.45、5箱パックだと1箱£3.31。'Craven A'(青)は、TESCOのタバコ売場では5箱パックが£17.15で1箱£3.43。
  赤箱と青箱の違いは、前者のタールは11mg、後者は8mg。前者のニコチンは1.0mg、後者は0.7mg。つまり赤箱の方が青箱よりちょっと強いわけだ。
  どちらの箱にも、おもてに'TOBACCO SERIOUSLY DAMAGES HEARTH'(EEC Council Directive)と金文字で書いてある。しかし裏は、赤箱には'SMOKING CAUSES CANCER'と書いてあるが、青箱には'SMOKING WHEN PREGNANT HARMS YOUR BABY'と書いてあって、青箱の方は女性向きかなと思ってしまう。
  こんなふうに書いてあっても、吸いたいものは吸いたいものだ(困った、と思いながら一服)。

4.タバコ(その2)
  最近(1999年末から2000年2月まで)、'Craven A'(青)5箱パックは、同じTESCOでも£16.75のこともあれば£17.29のこともある。しかも、最近買ってる'Craven A'では、'SMOKING WHEN PREGNANT HARMS YOUR BABY'に代わって'SMOKING KILLS'と記されるようになった。「タバコは殺す」ってか・・・(と考えながらまた一服)。

5.Family Railcard
 年会費£20。これで、大人4人まで(16歳以上)、そして子供4人まで使える。5歳未満の子供は無料。
  アバディーンからロンドンまで、大人が往復で£64.80、子供は£2。5歳以上の子供が往復でたったの£2とは驚き。
  アバディーン駅に申し込み用紙があるのでそれに必要事項を記入して、会費とともに窓口に提出するとその場で発行してくれる。3つ折りのリーフレットの右端が申込書だが、切取線から切り離さないでリーフレットごと提出すること。係員が申込書を切り離し、残りのリーフレットに「受付印(受領印)」を押して返してくれる。小生、切り離して提出したので係りの女性にやさしく注意された。

6.Family Funday Sunday
  ファミリー限定、日曜限定の列車格安チケット。アバディーン駅で日曜日のみ購入可。座席予約はいつでもできる。料金の支払いのみ乗車日の日曜日に購入しなければならない。我々の場合、エディンバラ往復で、大人が£18.55、5歳以上の子供は一人£2。ただし、日曜日に往復できる距離に限られる。5歳未満の子供は無料。

7.電車のチケット(その1)
  駅で電車のチケットを購入するときは、とくに長距離の場合、座席予約をすることが普通。
  行き先と枚数(大人・子供)を告げると座席があるか調べてくれる。座席があると、まず最初に乗車券を発券してくれる。ここで代金を支払う。次に座席予約券を発券してくれる。座席予約料は一切なし。
  面白いのは、乗車券と座席予約券は別のものであること、そして、乗車券は機械処理されているにもかかわらず、座席予約券は手書きであることだ。どちらも大きさはタバコと同じぐらい(縦5.5cm×横8.5cm程度)。
  なお、一枚の座席予約券で4席まで予約できる。


乗車券

座席予約券

8.GNERの車内
 アバディーン発着の長距離鉄道会社の一つがGNER。
  予約した電車に乗ったら、指定の車輌の指定の座席に座るのが当たり前だが、その座席が確かに自分が予約したものであることを確かめるために、背もたれの上に車輌と座席番号、そしてその席に座る乗客の乗車駅と下車駅が記された紙片がはさんである。
  この紙片を無断で取ってしまい、それを発見された場合は£200の罰金、もし予約なしにその座席に座っているところを発見された場合は£50の罰金であることが記されている。いいかえれば、座席予約ができなかった場合でも、予約した乗客が乗ってくるまではその席に座っていることもできるわけだ。左の紙片では、ロンドン・キングスクロスからエディンバラまでの乗客と、エディンバラからアバディーンまでの乗客(これは小生)がE号車16番を予約していることが記されている。
  また、各車両とも、座席が4席のテーブル席が4〜5個ある。グループで向かい合って座れるので、長旅も楽しくなる。しかし、その他の席を含めて座席は回転しないので、日本の特急電車のように勝手に向きを変えることはできない。

9.グラスゴーの地下鉄
  スコットランド唯一、地下鉄が走っているのがグラスゴー。
  料金はすべて均一で大人が片道80p、子供は40p。
  ここの地下鉄もロンドンと同じように上が円形でかわいらしい。車内も日本の車内よりかなり狭い。


グラスゴーの地下鉄チケット

10.TVライセンス
 これはアバディーンやスコットランドに限定されたものではなく全英のもの。テレビを持っている家は、白黒・カラーにかかわらず支払い義務がある(詳しくはヒロコさんのページを参照)。The Wireless Telegraphy Act 1949という法律のもとでの義務である(NHKだって法律で受信料が決まり、テレビを持ってる人は支払い義務があるわけだが)。10月に入って我が家にTV Licensingという所から「お宅は登録されていません。もしTVライセンスを購入しませんと最大£1,000のペナルティーです」という文書が届いた。名前ではなく住所で登録して管理しているらしい。1年分でカラーは£101、白黒は£33.50。各種の支払い方法が記載されていたが、もっともオーソドックスな方法である郵便局備え付けの用紙を使って支払う。それにしても£101は高い。NHKの方が良心的だ。

11.「888」
  救急番号ではない(ちなみに救急番号は「999」)。テレビの話。
  英国のテレビは各チャンネルとも文字放送を流している。BBCはCEEFAX、ITVはTELETEXTという。これはこれでさまざまな利用法があるようだが、文字放送バージョンにしてリモコンの番号8を3回押す。すると、字幕(スーパーインポーズ)が出る。早口でわからないニュースや天気予報に重宝。もちろん映画番組も楽しめる(ただし英語の字幕だが)。

12.郵便切手
  日本へのハガキの航空便料金は、38p。郵便局はたくさんあるが探すのは結構大変。そんなときはコンビニ、ニュースエージェント、スーパーのたばこ屋など、どこでも売っている2nd Classの切手を購入する(‘Stamps Here’と書いてある)。だいたい10枚セット(£1.9)。英国内2nd Classの料金は19p。これを2枚貼れば38pになる。ただし「Air Mail」スタンプはないので手書きする。ちなみに1st Classは26p。

13.夜道の運転
  当地では、幹線道路には「A」の記号が付いている。たとえば、アバディーン周辺ではA90、A96などだ。これは日本でいえば国道。準幹線道路は「B」。これは日本では道道や県道のような感じ。しかし極端に信号が少なく(ランダバウトのおかげ)、交通量もきわめて少ないので、高速道路なみに快適に運転できる。制限速度は市街地が30マイル、それ以外は60マイル(1マイル=1.6q/h)。
  ところが夜の運転はかなりしんどい。というのも、路側に街灯があるのはランダバウトと市街地のみ。それ以外は真っ暗。もちろん反射鋲が打ってあるが、ライトを近目にしていてはとても運転できるものではない。遠目にすると対向車にパッシングされる。幸か不幸か、概して交通量は少ないので、対向車が来ないときには遠目、来たら近目にスイッチして運転する。それでも60マイルで走行するのだから驚きだ。

14.ケーキ
  当地で販売されているケーキは、ことごとくスポンジのまわりをシュガーでコテコテに固めたもの。子供の誕生祝いに買ってみたのがテレタビーズのケーキ。シュガーに色付けした部分はさすがに甘い(色もすごい)。しかしスポンジは食べられないことはない(Not so badっていうやつだ)。一方、生クリームのショートケーキもあるが、こちらの方はまったく甘味がない生クリームがたっぷり。甘すぎるというのも困りものだが、まったく甘くない、たっぷりの生クリームも飽き飽きする。1個すべてを食べるのは至難の業だ。

15.ダイレクト・デビット(Direct Debit)
  日本でおなじみの口座振替。公共料金の支払いにこれを利用するのは、ほぼ当たり前になっている。
  当地ではこれをダイレクト・デビットという。会計用語ではdebitは「借方」を意味するが、ここでの意味は「支払い」の意味。したがって口座からの直接支払いがダイレクト・デビットだ。
  しかし面白いのは、各種の会費などをこのダイレクト・デビットにすると割引が受けられる点である。小生も、AA(日本のJAFのようなロードサービス機関)やNTS(ナショナル・トラスト・フォー・スコットランド)の会費をダイレクト・デビットで支払って割引を受けた。AAの場合、現金(小切手)やクレジット・カードでの支払いより£25も割引になる。日本では、現金支払いの場合に割引になるケースがあるが、当地では逆である。

16.郵便料金の値上げ
2000年4月27日から郵便料金が値上げされた。国内郵便ではセカンドクラスは据え置きされたものの、ファーストクラスは1p上がって27pとなった。日本へのハガキはこれまでは、セカンドクラス切手2枚で代用できたが、これは2p上がって40pになったので、この方法は使えなくなった。また封書はこれまでは10gで44pが1p上がって45p。20gが65p、40gが£1.07とすべての単位で1pずつ上がった。切手を買い置きしている我が家では、1p切手を追加購入することになった。

17.電車のチケット(その2)
  電車のチケットがいつの間にか日本と同じようになっていた。つまり、1枚のチケットに乗車日時、終始発駅名、予約座席、料金などが打ち出される形式。ただし、大きさはA5サイズの半分で、ちょうど飛行機の搭乗券のような大きさ。大きくなって扱いにくくなった。


18.ところ変われば

  ちょっと見にくいが、写真には「LIPOVITAN B3」と書いてある。そう、これはあの、鷲のマークの大正のリポビタンDの英国版(ちゃんと鷲のマークが書いてあるしタウリンとやらも入っているようだ)。
  当地ではスーパーの清涼飲料水のコーナーに置いてある(ちなみにアスダでは99p)。内容量は250ml。色は日本のものとほぼ同じだが、味は弱いタンサンが入っていて軽い感じ。銀色に光り輝く缶に入っていて、鷲のマークの下には「Original Japanese Energy Drinks since 1962」と書いてある。


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