大学生の就職内定データベース | lec01 | lec02 | lec03 | lec04

演習1   就職内定データベース

演習課題

ある大学の就職課が、学生の採用内定の進展状況をデータベースで管理したいと考えています。その為に必要な情報は、学生に関する情報、企業に関する情報、および「どの学生がどこの会社に内定したか」という採用内定に関する情報です。 このようなデータベースを作成して、必要な情報または就職指導に有用な情報を利用できるように考察しなさい。


目次

3節:テーブルの物理設計

  1. 実装前に行う物理設計

論理設計でテーブルの設計書が出来上がったら、いよいよデータベースをコンピュータシステムへ実装する作業に入る。 設計書に基づいてコンピュータで稼動させるデータベースに変換していく工程を「物理設計」という。最終段階で実装作業を行う。 その前に物理設計でまず行う必要がある作業は以下の通り。

  1. データ(テーブル)の配置場所(記憶装置)
  2. データへのアクセス方式(記憶装置と密接に関係 )← DBMSの選定で決まる
  3. データベースの初期容量の見積もり
  4. データの成長性および更新頻度(データベースの負荷)などの予測 ←→ DBMSの選定

  1. トランザクション分析

データベースの負荷予測は利用要件の重要項目になる。これからアプリケーションを担うデータベースシステムにどの程度の業務をさせるか、処理効率の目標を決めるために予想される処理量を計算する。計算する項目には以下のようなものがある。

  1. トランザクション当りのアクセスデータ量
    一括処理や巨大DBの場合はデータの初期量、将来の増加量を見積もる。オンライン処理の場合は、単時間当たりのトランザクション量(アクセス件数、データの読み・書きの頻度や量)の把握が必要になる。
  2. データアクセスの形態
    各業務プログラムがデータベースに対してどのようなアクセスをするのを理解する。ここで重要な項目は、順次アクセスか直接アクセスのどちらが多いか、データ操作が検索と更新のどちらが多いか、1回のアクセスにおけるデータ量が多いか少ないか。
  3. クリティカルな処理を特定する
    障害時の対応や性能改善などの作業を行う際のために優先順位を決めておく。重要な用件を、業務要件(価値、緊急度、影響範囲)とコンピュータ処理要件(頻度、データ量、反応時間)などに分類しておき、「問題発生」に備えておく。
  4. ボトルネック処理の特定

  1. 要求定義書

トランザクション分析で得られた結果からデータベースに求められている物理設計要件(データベースの設計要件)を「要求定義書」としてまとめる。 要求定義書には、物理的にデータベースシステムを稼動するのに必要な記憶装置資源をすべて規定する「物理要件」と、データベース運用時の処理効率を規程する「運用要件」の2つを記述する。


4節:テーブルの実装

物理設計の最終段階で実装作業に取り掛かります。

  1. 学科元帳、産業分類元帳
学科元帳
学科CD学部名学科名
11文学部英文学科
21経済部経済学科
22経済部経営情報学科
31社会福祉学部福祉計画学科
産業分類元帳
分類CD産業分類小分類
10101農業水産鉱業
10201建設業
10301製造業食品
10302製造業繊維
... ... ...
10701卸・小売業食品・外食
... ... ...
20101非営利団体
30101教育
40101公務員国家公務員
60101社会福祉施設病院
60102社会福祉施設身体障害児・者施設
2004年度就職ハンドブック p.12 の求人票関係資料の配置分類に基づいて作成する。 (1)農林水産鉱業から(23)医療・保険までの民間企業には>分類CDの上位3桁を"101"から"121"とし、(24)非営利団体から(26)社会福祉施設までには上位1桁を"2"から"5"として区分し、それぞれ"201, 301, 401, 501, 601"とする。製造業、卸・小売業、公務員、社会福祉施設の小分類は下位2桁で区分する。
  1. 学生元帳
学生元帳
学籍番号学科CD氏名よみがな住所履修単位就職写真
学籍番号学科CD氏名よみがな住所履修単位就職写真

学生データの入力には、情報処理�機↓兇龍飢塀顱嵎顕雰呂里燭瓩離灰鵐團紂璽織螢謄薀掘彗�22章のデータを参考にする。男女比はほぼ1:1になるように留意する。

  1. 企業元帳
企業元帳テーブル
企業CD企業名資本金従業員数本社住所分類CD
1030101(株)あおぞら3050200住所10301
  1. 採用内定テーブル
採用内定テーブル
内定ID内定日学籍番号企業CD
... 04/05/01k0280110401

問題5
就職内定データベースを構成する5つのテーブルをAccessで作成しなさい。データベースのファイル名は「就職内定2.mdb」とする。5つのテーブルに以下のデータを入力しなさい。 学科元帳、産業分類元帳は上の表を完成させる。学生元帳と企業元帳は「就職内定.mdb」の表にそれぞれ5つのレコードを追加する。学生元帳には15人分の写真を追加する。 採用内定テーブルは「就職内定.mdb」の表に、学生元帳と企業元帳に追加したレコードを考慮して、相当数(20〜40程度、新たに追加した企業に内定する学生もあり、追加した学生が既存の企業に内定する事例もあるはず)の内定レコードを追加する。

問題6
学生元帳と企業元帳は初期データ量が多い。採用内定テーブルはデータ更新の頻度が高い。これらのデータ入力画面のフォームをAccessで作成しなさい。

問題7
就職内定データベースを利用して、以下のようなビューを作成したい。これらのビューの結果が得られるように、Accessのクエリを作成しなさい。
  1. ある学生の現在の内定状況(内定日、企業名、産業分類、職種、初任給)を表示する。 学籍番号をパラメータで指定する。
  2. 現在、内定が1つもない学生の一覧表(名前、学籍番号、学科、履修単位)を作成する。
  3. 学科別に現在の内定率を集計し表示する。学科CDをパラメータで指定する。
  4. 学科別、月別に内定率を集計し表示する。
  5. 産業別、職種別に内定学生数を集計し表示する。産業CDをパラメータで指定する。


Go to TOP (C) T. Katayama ----- Last updated: